福井鉄道140形


(写真:福武線 武生新駅/撮影:雑学の博物館 禁転載)

●基本データ

福井鉄道デビュー年:1979(昭和54)年

●様々な経歴を持つ車両たち

 数タイプあり、それぞれ経歴を異にしている。
 ○141−1、141−2
 1941(昭和16)年に汽車会社で製造された、長野電鉄モハ150形として登場した車両。1953(昭和28)年にモハ300形に改番されて活躍していたが、長野駅周辺が地下化されるに伴い、車両不燃化対策のために引退。1973(昭和48)年に福井鉄道へ譲渡され、1979(昭和54)年に西武生工場で前面非貫通化、前面行先表示機新設、ドア位置変更、連結面運転台撤去などの大改造が行われた。
 140形グループの中で最後まで活躍し、2006(平成18)年の路面電車700形入線に伴い廃車。最後の1両である141−1は、2007(平成19)年6月に惜しまれつつ解体された。

 ○143−1
 1928(昭和3)年から1931(昭和6)年にかけて、加藤車両で3両が製造された鯖浦電気鉄道デハ10形(全長11m級)のうち、デハ11がルーツ。1947(昭和22)年にモハ40形42となり、ほか2両と異なり愛知富士産業で全長13mの車体が新造され、制御方式やモーターも変更された。
 1983(昭和58)年に大改造が行われ、車体を延長して15m級となって竣工。後述する143−2と2両編成を組んだ。
 143編成は1999年に廃車となった。

 ○142−1,142−2、143−2
 1931(昭和6)年に日本車輌で製造された、知多鉄道デハ910形がルーツ。のち名古屋鉄道モ900形となり、瀬戸線の特急として活躍。1500V昇圧に伴い廃車となり、モ901、モ902、モ907が福井鉄道に譲渡され、残りが北陸鉄道に譲渡された。
 142−1,142−2は1979(昭和54)年に大改造が行われて竣工。143−2は1983(昭和58)年に大改造が行われて竣工した。142編成は、600形導入に伴い1998年に廃車となった。

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