福井鉄道200形


登場時の塗装に戻され展示されている203編成。
(写真:福武線 北府駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1960(昭和35)年
運行区間:福武線

●福井鉄道の歴史を伝える、3種類の塗装

 日本車輌製の福井鉄道オリジナル車両で、2両編成×3本が登場。急行専用車両として誕生したもので、湘南電車スタイルの前面2枚窓、扉間クロスシートの装備などが特徴。性能としても自動多段制御、WNカルダン駆動、ND108系ウイングバネ台車など、当時としては画期的な車両だった。

 300形が導入されたことから普通列車用となり、上写真の標準塗装に変更。さらに近年は全面広告車両となっていたが、2007(平成19)年から3編成がそれぞれ、急行色、標準(一般)色、現行の新標準塗装の3タイプに変更。引き続き活躍を続けてきたが、F1000形の登場によって順次運用を離脱。

 2016(平成28)年2月に203編成が運用を離脱し、全編成が引退。一方で保存を求める声が挙がり、2023(令和5)年3月19日の「北府駅鉄道ミュージアム」開設に合わせ、203編成が登場時の塗装に復元の上で展示されている。

●カラーバリエーション


2007(平成19)年4月から、久しぶりに標準塗装に戻された200形201編成。
(写真:福武線 仁愛女子高校〜市役所前<※現・福井城址大名町>/撮影:裏辺金好)

路面電車と同タイプの塗装になった202編成。新生した福井鉄道の一員としても継続活躍することを誇らしげに主張するかのような、爽やかな塗装だった。
(写真:福武線 市役所前<※現・福井城址大名町>〜公園口/撮影:裏辺金好)

2007(平成19)年に急行色へリバイバルされた、203編成。かつての急行専用時代をイメージしたヘッドマークが取り付けられている。
(写真:福武線 市役所前<※現・福井城址大名町>〜公園口/撮影:裏辺金好)

静態保存された203編成。より登場時の雰囲気に近い福鉄急行色となっている。
(写真:福武線 北府駅/撮影:裏辺金好)

 ふくいJob Cafe塗装時代の200形。
(写真:福武線 福井駅前駅/撮影:裏辺金好)

 広告塗装時代の200形。AIGスター生命塗装。
(撮影:デューク)

 広告塗装時代の200形。こちらもAIGスター生命塗装で、上写真と反対側の先頭車両。
(撮影:デューク)


 NTTドコモ塗装の200形。
(写真:福武線 福井駅前駅/撮影:CH様)

↑ PAGE TOP