肥薩おれんじ鉄道HSOR−100形


一般車両HSOR−100形の通常塗装。ホワイトアイボリーを基調に、オレンジとブルーとグリーンの帯。
(写真:肥薩おれんじ鉄道線 薩摩大川駅/撮影:リン)

●基本データ

デビュー年:2003(平成15)年
運行区間:肥薩おれんじ鉄道線、JR鹿児島本線

●いつの間にか塗装のバラエティに富む

 肥薩おれんじ鉄道が開業に向けて投入した新潟トランシス製のNDCシリーズ18m級軽快気動車。一般用のHSOR101〜117と、イベントに対応したHSOR151,152が存在。室内はHSOR−100形が中央部に固定式クロスシート、車端部にロングシートを配したセミクロス仕様で、HSOR−150形は転換クロスシートを装備している。また、ホームの嵩上げと併せて車両とホームの段差を解消し、車椅子対応の洋式大型便所を装備するなどバリアフリー対策も充実している。

 最高速度は95km/hで、機関はDMF13HZ形(330ps)×1。1両編成から5両編成まで運用が可能。2014(平成26)年から翌年度にかけて全車のATS車上装置を従来のATS-SKから新しいATS-DKに更新しており、施工済の識別として車番の後ろにAが追加されている。
 
 2013(平成25)年3月14日からは、HSOR114とHSOR116を改造した観光用列車「おれんじ食堂」が営業運転を開始。水戸岡鋭治氏が内外装のデザインを手がけ、食堂車として改造。沿線レストランからのデリバリー方式で、地元の特産品を使った本格的な食事が提供される。なお、1号車は「ダイニング・カー」としてホテルのカフェダイニングをイメージ。2号車は「リビング・カー」として、ホテルのリビングスペースをイメージしている。

 いずれも近年の水戸岡氏のデザインに共通する、木をふんだんに使った内装となっている。

●カラーバリエーション


HSOR114とHSOR116を改造して誕生した観光用列車「おれんじ食堂」。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 八代駅/撮影:ひょん君)

HSOR111に施されたくまモンラッピング列車1号「おれんじ鉄道×くまモン」。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 出水駅/撮影:裏辺金好)

HSOR102に施された「くまモンラッピング列車2号」。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 出水〜西出水/撮影:リン)

HSOR106に施された北薩摩観光PR号。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 出水駅/撮影:リン)

HSOR109に施された平川動物公園ラッピング車両。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 出水駅/撮影:リン)


HSOR117に施されたアニメ『放課後ていぼう日誌』ラッピング車両。作品の舞台は沿線にある芦北町がモデルとなっている。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 西出水〜高尾野=1枚目、出水〜西出水=2枚目/撮影:リン)

以下は過去のラッピング車両。HSOR152は、社名に因んだイベント兼用車両「おれんじちゃん」となっていた。現在は台湾鉄路ラッピング車両に再ラッピング。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 出水駅/撮影:裏辺金好)


九州電力がスポンサーの、にぎやかなラッピング車両。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 八代駅/撮影:SOLEIL様 禁転載)

NTT西日本ラッピング車両。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉〜肥後二見/撮影:SOLEIL様 禁転載)

こちらもNTT西日本ラッピング車両。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 八代駅/撮影:SOLEIL様 禁転載)

普通の車両に見えるも、実はファミリーマート塗装。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉〜肥後二見/撮影:SOLEIL様 禁転載)

山形屋塗装。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉駅/撮影:SOLEIL様 禁転載)

松浦鉄道にも見える、鶴屋百貨店塗装。
(写真:肥薩おれんじ鉄道 八代駅/撮影:SOLEIL様 禁転載)

社団法人熊本県緑化推進委員会&財団法人かごしまみどりの基金塗装
(写真:肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉〜肥後二見/撮影:SOLEIL様 禁転載)

観光かごしま大キャンペーン推進協議会塗装
(写真:肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉〜肥後二見/撮影:SOLEIL様 禁転載)

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