伊豆急行100系


伊豆の海をイメージしたのか、青の濃淡色に銀帯が特徴的な塗装。
(写真:伊東線 熱海駅/撮影:daikiti)

●基本データ

デビュー年:1961(昭和35)年
元運行区間:伊豆急行線、伊東線

●現在も1両が伊豆急に残る、開業時からの車両

 伊豆急行が開業に合わせて導入した車両で、東急車輛が製造を担当。
 国鉄(現、JR東日本)伊東線への乗り入れを考慮した20m級の車体に、国鉄153系に近い性能を有しており、また当初はグリーン車や、私鉄として唯一の食堂車も連結していた。また、1964(昭和39)年からは先頭部の形状を高運転台へマイナーチェンジした編成が新造されている。

 1979(昭和54)年には、2両×2編成が1000系として車体を更新。また、1986(昭和61)年にはグリーン車が普通車へ格下げされる一方、1両が特別車両「ロイヤルボックス」として登場。これを元に伊豆急行を代表する2100系「リゾート21」の「ロイヤルボックス」が誕生した。

 長らく伊豆急行の主力として活躍してきたが、老朽化に伴いJR東日本の113系、115系を改装した200系に置き換えられ、2002(平成14)年に全車が引退した。その後、クモハ103号は事業用車両として伊豆急行の伊豆高原車両基地にて使用されていたが、2011年に再整備を実施。同年11月5日からは、臨時でイベント列車として客扱いを開始している。

●ギャラリー


伊豆急に残るクモハ103号。伊豆急開業時を知る貴重な車両であり、これからも姿が見られることを祈りたい。
(写真:伊豆急行線 伊豆高原駅/撮影:裏辺金好)

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