鹿島鉄道キハ600形


貴重な戦前型の国鉄ディーゼルカーだったが、ついに活躍に終止符を打つ。
(写真:玉里駅/撮影:リン)

●基本データ

  デビュー年:1936(昭和11)年
 元、運行区間:鉾田線

●現役最古の国鉄型気動車もついに引退

  元々は国鉄の気動車で、キハ601、602の2両が在籍。キハ601は川崎車輌で製造され、キハ602は国鉄大宮工場で製造された。1957(昭和32)年にキハ07形と形式が改められた後、現在のキハ601は1965(昭和40)年に、キハ602は1967(昭和42)年に現在の鹿島鉄道へ譲渡され、キハ42500形と形式を改めた。

 その後、車内のロングシート化が行われ、さらに流線型だった先頭形状を切妻型に変更し、キハ600形に形式を変更した。そのため、前面こそ国鉄時代の面影は失われてしまったが、側面はその名残を見ることが可能である。

 鹿島鉄道廃止後、キハ601は鉾田駅保存会の手によって鉾田駅跡で保存された後、2009年12月にほっとパーク鉾田に移転保存されている。なお、キハ602は解体された。

●キハ602


こちらはもう1両在籍するキハ602。
(写真:石岡駅/撮影:リン)

●その他


車内の様子
(撮影:裏辺金好)

キハ601の銘板。
(撮影:リン)

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