京阪電鉄1900系


1900系特急復刻塗装車。複々線区間を行く姿も見納めとなった。
(写真:京阪本線 大和田駅/撮影:B快速 新大阪行様※禁転載)

●基本データ

デビュー年:1963(昭和38)年
元運行区間:京阪本線、鴨東線、交野線、宇治線

●長期にわたって活躍した京阪の名車両

 1963(昭和38)年に京阪本線の淀屋橋〜天満橋間が開通した際に新造された車両であり、これには純粋に新造されたグループと1956(昭和31)年に製造された1810系から編入されたグループがあり、後者の現役車両は車齢が50年に達している京阪の現役最古参系列である。登場時は京阪の主役である特急として鳩マークを誇らしげに走っていたが、1971(昭和46)年に特急車の3000系が登場すると一般車への格下げが実施され、塗装も特急専用塗装だったマンダリンオレンジとカーマインレッドから一般車用に黄緑と緑の塗装で3扉となり普通列車などで活躍していた。

 その後、2003(平成15)年に淀屋橋延伸40周年として1900系が特急塗装に戻され、当時新設された交野線直通のK特急「おりひめ」の一番列車や、7月7日の七夕イベント(私市駅で通常並ばないK特急「おりひめ」と準急「ひこぼし」が出会うイベント)などイベントではあるが優等列車の運用に就くことがありファンを喜ばせた。だが老朽化には耐えられず廃車が進行。晩年は5両編成2本が残り、そのうち1本は特急塗装になっており、区間急行や普通列車などで活躍していたが、2008(平成20)年10月18日をもって定期運用から離脱した。

●一般塗装


1編成が最後まで活躍していた一般塗装だが、これも過去の姿に。
(写真:京阪本線 野江駅/撮影:B快速 新大阪行様 ※禁転載)

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