近畿日本鉄道1420系/1430系/1620系


1430系の4両編成バージョンである1620系。
(写真:大阪線 長瀬駅/撮影:リン)

●基本データ・運用区間

デビュー年:1984(昭和59)年
主な運転区間:難波線、大阪線、名古屋線など

●三菱製のVVVFインバータ制御装置を搭載したグループ

 1984(昭和59)年、1250系としてVVVFインバータ制御車第1号として第1編成が誕生。1200系と同じ鋼製車体の車両で、4M制御の三菱製VVVFインバータ、回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)方式、車体直結式の空気ばね台車を採用。この編成は、量産車が登場する直前に1251系と改番され、さらに1990年に1230系が誕生して番号に空き余裕がなくなってきたため、現在の1420系となった。

 そして1987(昭和62)年に量産車両として、大阪線用の(新)1250系が6編成と、名古屋線用の1220系3編成が登場。基本性能は前述した試作車の現、1420系と同様だが、車体をアルミ製とし、さらに1220系は日立製のVVVFインバータを搭載している。なお、1250系は現在は系列名を変えており1422系となっている。整理すると現在、このグループは試作車両の1420系、量産車両が大阪線用の1422系、名古屋線用の1220系ということになる。

 1430系は1422系を標準軌全線共通仕様に変更した、2両編成のVVVFインバータ車両。細かい仕様の差異により、1435系、1436系、1437系と分類することもある。

 一方、1620系は1430系(厳密にはディスクブレーキを1軸2ディスクとした1437系)の4両、6両編成版の車両である。

●1420系


試作車両として登場した1420系の第1編成。
(撮影:205Turbo16様)

●1430系


(写真:大阪線 鶴橋駅/撮影:大ヒネ103系様)

●1620系


写真の編成は1620系で唯一の6連
(写真:大阪線 大和八木駅/撮影:大ヒネ103系様)

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