いすみ鉄道いすみ300形


小ぶりであるが新車としては珍しく前面方向幕を採用しているのが特徴。
(写真:国吉駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2012(平成24)年
運行区間:いすみ線

●いすみ200’型置き換えに登場した新主力車両

 いすみ鉄道が導入した新潟トランシス製のNDCシリーズの18m級気動車で2両が登場。

 外観は真岡鐵道のモオカ14形後期車(日本車輌製)などに似たタイプであるが、最近の軽快気動車としては珍しく下段窓が開閉式となっている。さらに、前面の行先表示は方向幕方式を採用しているほか、車内はセミクロスシートを採用し、4人掛けのボックスシートが計8セット設置されている。また、いすみ200’型と異なり、トイレを設置しているのも特徴である。

 これとは別に、機器類はいすみ300形と同一ながら、外観をキハ20系風とし、車内をトイレ無しオールロングシートとした、いすみ350形が2両登場した。また、2015(平成27)年に登場したキハ20 1303は、外観をいすみ350形と同じくキハ20系風とした上で、国鉄気動車一般色(クリーム4号と朱色4号のツートンカラー)を施した、いすみ300形のバリエーションである。

●ギャラリー


国鉄時代の車内を模した青色モケットのクロスシート座席、木目調の内装が特徴。
(撮影:裏辺金好)

大多喜駅で並んだ、いすみ300形とキハ52形。どちらも新潟鐵工所(新潟トランシス)の製造という繋がりを持つ。ちなみに写真のキハ52 125は1964年の製造で、いすみ300形は50年近い後輩になる。
(写真:大多喜駅/撮影:裏辺金好)

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