熊本電気鉄道5000形


5102Aの引退に際しては、2両連結のイベントも行われた。
(写真:北熊本駅/撮影:kajibooh)

●基本データ

デビュー年:1954(昭和29)年/熊本電鉄デビュー年:1981(昭和56)年
運行区間:菊池線
元運行区間:藤崎線

●全国最後の活躍!東急の名車旧5000系

 6両を東急から譲り受け、現在は2両が活躍する車両で、青ガエルとして首都圏で親しまれた東急の旧5000系電車。熊本電鉄入線に当たっては、最初に導入された2両以外は、先頭車の片側を切妻貫通の簡易先頭車改造を行い、両運転台構造とした(のちに最初の2両も両運転台化)。

 塗装は1991(平成3)年から200系と同様のものへ変更。1995(平成7)年から廃車が始まり、現役の車両が2両へと縮小する一方で、2004(平成16)年に東急時代の塗装にリバイバル。車内も東急時代の広告などが残っていることから、1両編成であることを除けば、東急時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が味わえる。なお、同年にATS設置が行われ、車両番号にAが追加された。また、2012年10月13日から2014年10月12日まで、5101Aが「ケロロ軍曹」のラッピングトレインとして運転されていた。

 運用末期は、主に上熊本〜北熊本駅間の折り返し運転用として使用されていたが、5102Aは2015(平成27)年3月8日、5101Aは2016(平成28)年2月14日を以って引退となった。なお、5101Aについては北熊本駅構内で動態保存されている。

●カラーバリエーションなど


反対側は切妻貫通形。上写真は5102A
(写真:北熊本駅/撮影:裏辺金好)

動態保存されている5101A
(写真:北熊本駅/撮影:リン)

ケロロ軍曹ラッピング車になった5101A
(写真:北熊本〜坪井川公園/撮影:鐡※禁転載)

ケロロ軍曹ラッピング車になった5101A。反対側には「ありがとう!青ガエル」の文字が・・・。
(写真:北熊本駅〜坪井川公園/撮影:鐡※禁転載)

●車内


冷房化改造も行われず、レトロな雰囲気の車内。
(撮影:リン)

いまだに東急百貨店の広告がつり革に残る。
(撮影:リン)

運転台
(撮影:リン)

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