熊本市交通局5000形


2002年に西日本鉄道時代のリバイバルカラーに塗られた5014
(写真:通町筋電停付近/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:1953(昭和28)年
熊本市交通局デビュー年:1976(昭和51)年

●西日本鉄道からやってきた連接車両

 元々は西日本鉄道が北九州線、ついで福岡市内線でも運用を開始した連接車両1000形である。

 福岡市内線の廃線に伴い、熊本市交通局へ1976(昭和51)年と1978(昭和53)年に2編成ずつ計4編成が移籍したものである。形式は5000形として変更を行ったが、車番は5001〜ではなく、1000形時代の下二桁を残したため
 1010AB → 5010AB、1011AB → 5011AB、1014AB → 5014AB、1015AB → 5015AB
 となり、連番になっていないのが特徴である。

 1999(平成11)年に5010が廃車となり、さらに2009(平成21)年には後継車両として0800形が登場したため、5011が廃車。5015は2009(平成21)年に廃車となり、インターネットオークションの結果、鹿児島県のリサイクル業者である丸山喜之助商店が落札。同社が薩摩川内市城上町で営む「環境体験型施設ドリーム・エコランド」で児童図書館として活用され、屋内保存されている。

 残る5014号は引き続き上熊本電車車両基地で保管されいてたが、輸送力増強のために2017(平成29)年3月に営業運転へ復活した。この際に西日本鉄道に修繕を依頼し、大がかりな修復工事が行われている。

●カラーバリエーション


英語のレタリングも入ったオリジナル塗装になった5015。
(写真:上熊本電車車両基地・許可を得て撮影/撮影:リン)

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