くりはら田園鉄道DB10形 ほか


くりはら田園鉄道公園内の「くりでんアトラクションゾーン」(旧若柳駅構内)で保存。
(撮影:裏辺金好)

●基本データ・運行区間

デビュー年:1965(昭和40)年
元運行区間:くりはら田園鉄道線

●貨物輸送時代の生き残り

 DB10形は、細倉鉱山駅や東北本線との接続駅である石越駅で、貨車の入換作業用に使われたディーゼル機関車。

 石越駅の場合、当時の栗原電鉄が直流電化、国鉄・JRの東北本線が交流電化であったことから使用されたもので、1965(昭和40)年と1966(昭和41)年に1両ずつ製造。その後、鉱山閉山で1987(昭和52)年に貨物輸送が廃止されたため、DB102は一足早く廃車解体。

 一方で、DB101は「くりはら田園鉄道」移行後も使用され、2005(平成17)年3月で除籍されて機械扱いとなるも、除草剤散布列車やバラスト輸送等の工事用列車などで使用。

 2007(平成19)年3月31日、くりはら田園鉄道が廃止された後も、旧若柳駅を活用した「くりはら田園鉄道公園」で動態保存されている。

●その他の車両


ワフ7 (ワフ74)
1914(大正3)年製の有蓋緩急車で、1959(昭和34)年に栗原電鉄が西武鉄道から購入。車掌室が付いているのが特徴である。1987(昭和52)年の貨物輸送廃止後も在籍し、2005(平成17)年に廃車。現在は「くりはら田園鉄道公園」で保存(※以下紹介の車両も同様に保存)。
(撮影:裏辺金好)

保線用車(TMC100F)
(撮影:裏辺金好)

ト10 (ト102、ト103)
1907(明治40)年製(1917年製などの説あり)の無蓋貨車。1955(昭和30)年に栗原電鉄が西武鉄道から購入し、1987(昭和52)年の貨物輸送廃止後も在籍し。2005(平成17)年に廃車された。
(撮影:裏辺金好)

 

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