栗原電鉄ED20形


くりはら田園鉄道公園で保存されているED203。
(写真:くりはら田園鉄道公園/撮影:裏辺金好)

●基本データ・運行区間

デビュー年:1950(昭和25)年 
元運行区間:栗原電鉄線

●戦後の栗原電鉄の歴史と共に歩んだ車両

 1950(昭和25)年に栗原鉄道が全線を電化(直流750V)したことに伴い、中日本重工(現・三菱重工)にて3両が製造。当初は機関車の重量が18tであるため、ED18型(ED181〜ED183)と付けられた。

 1955(昭和30)年には、栗原電鉄が軌道幅を762mmから1067mmへ改軌したことに伴い、ED18型の台車に改造が施され、重量が20tとなったことから、ED20型(ED181→ED201、ED182→ED202、ED183→ED203)と改番された。なお、このために車体幅よりも台車枠幅の方がわずかながら広いのが特徴である。
 
 貨物輸送の減少に伴い、1983(昭和58)年にED202が廃車。さらに、1987(昭和62)年の貨物輸送廃止に伴いED203が廃車。残るED201は、1995(平成7)年の「くりはら田園鉄道」開業に伴い廃車された。

 しかしながら現在でも3両とも現存。ED201は、チャチャワールドいしこし(宮城県登米市石越町)、ED202は、旧・細倉マインパーク前駅、ED203は、くりはら田園鉄道公園で保存されている。

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