栗原電鉄M18形(M181)


車歴だけを見れば非常に古い車両。現役引退後、長らく晩年の姿のままで留置されていた。
(写真:若柳駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ・運行区間

デビュー年:1926(大正15)年
栗原電鉄デビュー年:1955(昭和30)年 ※1959(昭和34)年車体更新
元運行区間:栗原電鉄線

●湘南電車スタイルの車両

 栗原電鉄でM18形と名乗る車両は2タイプあるが、ここで紹介するM181は、西武鉄道モハ204の譲渡を受けたもの。

 元々は1926(大正15)年に武蔵野鉄道の車両として汽車会社で製造され、のち合併により西武鉄道モハ204に。1955(昭和30)年に栗原電鉄が譲渡を受けてM16形(M161)として運転を開始したが、木造車体だったことから1959(昭和34)年に鋼体化改造。この際に全長が18.6mになったことから、M18形(M181)へ改番された。

 1991(平成3)年、福島交通で余剰となった5300形が栗原電鉄へ移籍し、M182、M183として運転を開始すると、M181は予備車となりイベント車に転用。のち腰下部を紫、腰上部を水色とした配色に改められ、カラオケ列車として運用された。

 1995(平成7)年に、「くりはら田園鉄道」へ転換されたことに伴い廃車となった。

●旧塗装


(写真:若柳駅/撮影:JS3VXWの鉄道管理局様 禁転載)

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