長崎電気軌道150形


現在の151号は元々の151号ではなく、152号を改番したものという、若干ややこしい経歴。
(写真:市民会館/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1925(大正14)年
長崎電気軌道デビュー年:1957(昭和32)年
運行区間:長崎電気軌道線

●王子電気軌道、箱根登山鉄道を経て入線

 150形のうち、151号と152号は王子電気軌道400形として誕生したもので、同社が1942(昭和17)年に当時の東京市に買収されたことから、戦後は東京都電100形として活躍。

 1952(昭和27)年に箱根登山鉄道へ譲渡され、小田原市内線でモハ20形201号、202号として活躍するも、1956(昭和31)年に同線が廃止されたことから、由来が異なるモハ20形203号〜205号を含めて計5両を長崎電気軌道が導入した。なお、導入を前に車体の短縮化と鋼板張り車体化などが行われ、印象を大きく変えている。

 その後は1200形などの登場により順次廃車。1988(昭和63)年に152号(箱根登山鉄道時代は202号)を151号に改番した上で、動態保存車に。箱根登山鉄道時代の塗装に復元された。しかし、車両維持が困難になったことから、2019(平成31)年3月を以って引退する。

●ギャラリー


(写真:浦上車庫/撮影:リン)

(写真:市民会館/撮影:裏辺金好)

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