山陽電鉄5000系


(写真:阪神電鉄本線 尼崎駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:1986(昭和61)年

●優等列車に多く運用される山陽電鉄の顔

 3000系と共に現在の山陽電鉄の主力を占める3扉セミクロスシートの車両。
 
 旧型車両の置き換えを目的に登場し、当初は普通列車運用が主であったが、現在では直通特急をはじめとした優等列車を中心に幅広く活躍する山陽電鉄の顔。車体はアルミ製で、制御方式は界磁添加励磁制御(一部は異なる、後述)、営業最高速度は110km/hである。

 長期にわたって製造が続けられており、1997(平成9)年と2000(平成12)年に投入された車両は、制御方式をIGBT方式VVVFインバータ制御、車内を1人+2人掛け転換クロスシート(車端部はロングシート)と変更され、5030系と区分されている。

 5000系は製造から30年以上たった編成が出てきたことから、2018(平成30)年からリニューアル工事を開始。外観面では前面及び側面表示器をフルカラーLED方式としたほか、前面の赤色をより強調。また、側面屋根下に赤ラインの追加、出入口横にはオレンジ色のグラデーションパターンの追加などを実施。内装は中間車両の3・4号車を除いてロングシートに改造。6000系に準じたデザインに更新の上、シートに兵庫県の花である「のじぎく」模様を採用した。さらに、LCD 車内案内表示器を1両に3カ所設置している。

 システム面では2号車の主制御器をVVVF インバータ制御装置(ハイブリッド SiC 素子適用)に更新している。

●バリエーション


1997(平成10)年に登場した5030系。
(写真:阪神電鉄本線 武庫川駅/撮影:リン)

2018(平成30)年に登場した5000系リニューアル車。
(写真:阪神電鉄本線 武庫川駅/撮影:リン)

2009(平成21)年3月から2013(平成25)年3月まで運転された「時のまち・あかしPRラッピング電車」。
(写真:大蔵谷〜朝霧/撮影:裏辺金好)

2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」ラッピング車。
(写真:阪神電鉄本線 尼崎駅/撮影:鐵)

2017年に登場した「Meet Colors! 台湾号」。
(写真:東二見車両工場/撮影:裏辺金好)

2017年に登場した「山陽電鉄110周年・須磨浦ロープウェイ開業60周年記念ラッピング号」。
(写真:東二見車両工場/撮影:裏辺金好)

●車内の様子(非リニューアル車)など


2列+2列配置の5000系クロスシート。
(撮影:鐵)

2014年度〜2015年度にかけて、一部の先頭車はロングシートに改造されている。
(撮影:鐵)

優先席の様子
(撮影:鐵)

側面の種別・行先表示器。
(撮影:鐵)

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