東京都交通局5500形


(写真:都電おもいで広場/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1953(昭和28)年
元運行区間:1系統

●アメリカスタイルの「PCCカー」

 1系統(上野駅前〜品川)でのみ活躍していた車両で、都電の騒音を防止するために様々な技術を盛り込んだ「防振防音電車」として誕生した。具体的には、振動を防ぐため特製の電動機、騒音を減少させるためゴム入りの車輪を取り付け、さらに車内には汚れた空気をはき出す扇風機式の換気装置が回転するのが特徴で、従来の車両とは大きく異なる。

 5501号(通称PCC)は、アメリカの路面電車PCCカーから部品や技術を導入し製造したもので、5502号以降は三菱電機、住友金属、ナニワ工機が、PPCカーの車体を利用し、国内向けにアレンジして製造(通称はメーカー名よりMSN)。純然たるPPCカーである5501号は故障が多く、操作系が異なることが乗務員の不評を招いたことから、そのままの技術で量産されることはなかった。

 なお、5501号は1954(昭和29)年に完成したが、5502号はそれに先立ち1953(昭和28)年に完成するという、若干ややこしい登場の仕方である。これは、(完成は遅れたものの)純正なPPCカーにトップナンバーを与えたためである。

 PPCカーとしては5501号のみ、アレンジ版も5507を最後に製造が打ち切られ、1系統廃止とともに5500形も引退した。現在、5501号が都電おもいで広場で保存されている。

●車内の様子


座席等はすべて撤去されており、ガランとした状態。
(写真:都電おもいで広場/撮影:裏辺金好)

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