東京メトロ18000系


(写真:東急田園都市線 中央林間駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2020(令和2)年 ※営業運転開始は翌年
運行区間:半蔵門線、東急田園都市線、東武伊勢崎線、東武日光線

●半蔵門線の新たな主力車両

 古い車両では登場から40年が経過する半蔵門線の8000系を置き換えるために投入される車両で、10両編成×19編成=190両が2025年度までに登場する。

 同時期に投入が進められる副都心線用の17000系とほぼ共通のデザインであるが、18000系の車体幅は17000系より20mm狭い2780mmとなっている。また、従来の8000系や08系の「端正な表情」を受け継いだ直線的な形状のヘッドライトを採用。車内は半蔵門線のラインカラーであるパープルを基調とした座席モケット、つり革を採用している。

 なお、車内外に採用した「紫色」は濃度が使う部分によって異なっている。

 その他は17000系とおおむね共通であり、バリアフリー対策として全車両へフリースペースを設置したほか、ホームとの段差を縮小(1,200o→1,140o)した上で、ドア出入口下部の形状をホーム側へホーム側に約10°傾斜させてで乗降しやすくしている。さらに、先に登場した日比谷線用の13000系と同様に、ホームからフリースペースの位置が分かりやすいよう、車端部上部へ案内サインを掲示しているのも同様である。

 また、連結面、座席横の仕切り及び荷棚に透明な強化ガラスの採用、消臭・抗菌・抗ウイルス加工が施された座席表地の採用を行っている。

 システム面では、走行中の機器状態を遠隔でモニタリング可能な車両情報監視・分析システム (TIMA) の導入を行っているほか、主電動機に全密閉式永久磁石同期電動機(PMSM)、制御方式にVVVFインバータ制御(フルSiC-MOSFET素子)を採用している。

 2021(令和3)年2月21日から営業運転を開始した。なお、2020年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞している。

●ギャラリー


車内の様子。モノトーン調の17000系と異なり、徹底的に紫色を各部に採用している。
(撮影:裏辺金好)

優先席は背もたれ部分を赤色としている。
(撮影:裏辺金好)

袖仕切のデザイン。
(撮影:裏辺金好)

車内案内表示器は17000系と同じく2画面。13000系で採用された3画面は引き継がれなかった。
(撮影:裏辺金好)

種別・行先表示器はフルカラーLEDを採用。駅ナンバリングも表示される。
(撮影:裏辺金好)

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