東急電鉄2020系/3020系/6020系


田園都市線で運用される2020系。ラインカラーはグリーン。
(写真:東急田園都市線 南町田グランベリーパーク駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2018(平成30)年
運行区間:田園都市線、東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線、東武日光線、大井町線、目黒線、東急新横浜線、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線、都営地下鉄三田線、相鉄本線、相鉄新横浜線、相鉄いずみ野線

●丸みを帯びた温和な顔の新主力車両

 東急電鉄が老朽化する田園都市線と大井町線の8500系置き換えのために投入した車両で、田園都市線向けが10両編成の2020系、大井町線向けが7両編成の6020系と呼称する。また、2019(令和元)年に目黒線及び将来的な東急新横浜線開業時用の車両として投入された編成は3020系と称する。

 製造は総合車両製作所で、同社のsustina(サスティナ)による軽量ステンレス車体を採用している。

 この3系列は基本的には同一設計。デザインは東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がけている丹青社が監修を担当し、丸みのある先頭形状が特徴。コンセプトカラーとして「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)を採用している。

 車内は座席が背もたれが高いハイバック仕様のロングシート、フローリング調の床、低い位置へ変更された床が特徴。また、液晶ディスプレイはドア上のほか、2020系のみ連結部と座席上(こちらは3連)設置されている。また、照明はすべてLEDを採用したほか、車内防犯カメラも設置されている。

 制御方式はSiC-MOSFET素子VVVFインバータ制御、ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ方式。また、大容量情報管理装置の搭載により車両機器を常時チェックしている。

 6020系は2018(平成30)年12月14日から有料座席指定サービス「Qシート」の運用を開始するため、3号車(デハ6320)をロングシート・クロスシートに転換可能なデュアルシート仕様車を新造の上で組み込んでいる。これに伴い、誕生早々に余剰となった元々のデハ6320(2両)はデハ2320に改番の上、田園都市線用に新造が進んでいた2020系に組み込まれた。車内の仕様についても液晶ディスプレイの増設など、2020系に合わせている。

●田園都市線用2020系


デビュー記念ステッカーを掲出した2020系。
(写真:東急田園都市線 たまプラーザ駅/撮影:裏辺金好)

ハイバック仕様の座席を採用し、デジタルサイネージをドア上のほか座席上、連結部にも設置した2020系。
(撮影:裏辺金好)

ドア上の車内案内表示器は17インチ。
(撮影:裏辺金好)

車体側面に掲出される車番・号車表示
(撮影:裏辺金好)



種別・行先表示
(撮影:裏辺金好)

●目黒線用3020系


目黒線の3020系はラインカラーが水色。
(写真:目黒線 多摩川駅/撮影:裏辺金好)

●大井町線用6020系



大井町線の6020系はラインカラーがオレンジ。3号車は有料座席指定サービス「Qシート」仕様車で、オレンジ一色にラッピング。
(写真:大井町線 自由が丘駅/撮影:裏辺金好)

デビューを祝うステッカーを貼った状態。
(写真:大井町線 自由が丘駅/撮影:裏辺金好)

大井町線の6020系。こちらは甲種輸送時の姿。
(写真:中央本線 八王子駅/撮影:裏辺金好)

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