東急電鉄7200系・7600系


7200系として、第一線で活躍していた頃。
(写真:目蒲線 蒲田駅/撮影:もこてん※禁転載)

●基本データ

デビュー年:1967(昭和42)年
運行区間:豊橋鉄道渥美線、上田電鉄別所線、大井川鐵道
元・運行区間:東横線、田園都市線、新玉川線、大井町線、目蒲線(→現:目黒線区間。目黒〜多摩川園間)、池上線、多摩川線、十和田観光電鉄線

●今は豊橋鉄道を代表する車両に

 車体長18m級ステンレス車体の通勤型車両(ただし2両はアルミ車体)。正面が「く」の字状に上下左右に折れ曲がっており、「ダイヤモンドカット」と呼ばれる。

 1986(昭和61)年からVVVF化工事を行い、現在は事業用を除きすべて7600系として活躍している。7200系としての営業運転は、2000年(平成12年)8月の目蒲線分割改正で終了した。また、7600系は冷房化、VVVF化が実施されているほか、のちにワンマン化にあわせてワンハンドル化が施行された。

 現在は、池上線・東急多摩川線で3編成9両が活躍しているほか、十和田観光電鉄(現在は廃止)、上田電鉄(旧:上田交通)、豊橋鉄道に譲渡されている。さらに、十和田観光電鉄で用途を失った2両は、大井川鐵道へ譲渡されて2015(平成27)年2月から運転を開始した。

 一方の東急では、2007(平成19)年に登場した(新)7000系の投入、1000系の転属による置き換えが始まり、2015(平成27)年2月に全車が引退した。なお、ラストランを前に「クラシックスタイル」として登場時の塗装で運転されている。

●東急電鉄での姿


池上線のワンマン運転対応車となった7600系は、通称「歌舞伎塗装」と呼ばれる中央を黒色とし、赤帯を巻いたカラーリングとなった。
(写真:池上線 戸越銀座駅/撮影:裏辺金好)

7600系引退を前にクラシックスタイルとして赤帯などを撤去し、有終の美を飾った。
(写真:池上線 戸越銀座駅/撮影:裏辺金好)

●豊橋鉄道譲渡車両


豊橋鉄道の主力車両1800形として活躍する元、東急7200系。
(写真:豊橋鉄道 豊橋駅付近/撮影:デューク)


現在の1800形は「カラフルトレイン」として編成ごとに異なるラインカラーと愛称が与えられている。
(写真:豊橋鉄道 高師駅/撮影:裏辺金好)

●十和田観光電鉄譲渡車両


東急時代の雰囲気を残す先頭車。十和田観光電鉄では2両が1両単位で活躍していた。
(写真:十和田観光電鉄線 七百駅/撮影:リン)

いささか思い切った雰囲気の先頭車化改造。
(写真:十和田観光電鉄線 七百駅/撮影:リン)

●上田電鉄譲渡車両


上田電鉄には10両が譲渡され7200系として活躍。上写真は上田電鉄標準色。
(写真:別所線 別所温泉駅/撮影:裏辺金好)

上田交通時代の7200系。
(写真:別所線 大学前駅/撮影:JS3VXW様 禁転載)

かつての上田丸子電鉄時代の、クリーム色と紺色の塗装(ラッピング)し、シールで窓の形を丸窓電車風にした「まるまどりーむ」号。
(写真:別所線 別所温泉〜八木沢/撮影:裏辺金好)

↑ PAGE TOP