東急電鉄東急電鉄8500系


8090系1次車・2次車はライト位置は最下部に設置。
(写真:東急大井町線/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:1980(昭和55)年
運行区間:田園都市線、東京メトロ半蔵門線、秩父鉄道、富山地方鉄道(本線、立山線、不二越・上滝線)
元・運行区間:東横線、大井町線、横浜高速鉄道みなとみらい線など

●ここまで来た8000系

 8000系列の最終版として、日本初の軽量ステンレス構体を採用し、側面にも東急のコーポレートカラーである赤色の帯を巻いた。前面は、3面折妻となっている。また、1次車・2次車は帯の下にライトがある非貫通構造だが、3次車以降は帯上にライト位置を変更した。

 さらに1988(昭和63)年からは前面貫通扉を設置した地下鉄乗入対応の8590系も登場している。なお、8590系は先頭車のみ10両の製造で、既存の8090系の編成を組み替えて、中間車として連結している。この際、中間車の捻出によって8両編成から5両編成に短縮された一部の8090系は、大井町線へ転属した。

 東横線からは撤退し、田園都市線系統で活躍しているほか、2010(平成22)年には秩父鉄道へ、2013(平成25)年には富山地方鉄道へ譲渡された車両も登場した。なお、8090系のみで組成された編成は2013(平成25)年5月に大井町線での運用を最後に引退した。

●バリエーション


ライト位置が少し上の位置へ変更された8090系。
(写真:東急大井町線 緑が丘駅/撮影:裏辺金好)

8500系同様、大井町線用の車両は前面帯色をオレンジのグラデーションに変更の上、路線名のステッカーを貼るようになった。
(写真:東急大井町線 旗の台駅/撮影:裏辺金好)


前面貫通扉を持つ8590系。
(写真:東急東横線 多摩川駅/撮影:デューク)

大井町線用のカラーリングとなった8590系。
(写真:東急大井町線 緑が丘駅/撮影:裏辺金好)


引退に際して特製のヘッドマークが取り付けられた8090系(8099F)。編成の前後でデザインが異なった。
(写真:東急大井町線 中延駅(上) 東急田園都市線 高津駅(下)/撮影:裏辺金好)

秩父鉄道7500系として再登場した、もと8090系。
(写真:秩父本線 熊谷駅/撮影:裏辺金好)

秩父鉄道7800系として再登場した、もと8090系。こちらは2両編成で、先頭車化改造を受けている。
(写真:秩父本線 熊谷駅/撮影:裏辺金好)

富山地方鉄道17480形となった8590系。大井町線のロゴを外したが、カラーリングは大井町線当時のまま。
(写真:立山線 本宮〜立山/撮影:CH ※禁転載)

富山地方鉄道17480形となった8590系。こちらは東急田園都市線時代と変わらない塗装の第4編成。
(写真:立山線 立山駅/撮影:リン)

↑ PAGE TOP