上田電鉄1000系


東急時代のカラーリングのまま活躍する編成も存在。
(写真:別所線 下之郷駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1991(平成3)年
上田電鉄デビュー年:2008(平成20)年
運行区間:別所線

●上田電鉄活性化の起爆剤なるか

 東横線−地下鉄日比谷線直通車両及び目蒲線(現在の多摩川線)、池上線の老朽車置き換えに登場した東急電鉄の通勤型電車。上記路線は、車幅制限や輸送実態から一回り小さい電車が使用されている為に、3扉ロングシートとなった。また、車体や運転性能については乗り入れ協定に基づいており、日比谷線直通用については電動車割合が多くなっている。制御装置はGTO素子使用のVVVFインバータ制御としたが、制御装置を少なくし、コスト削減を図っている。

 (新)7000系投入によって捻出された多摩川線・池上線の車両の一部(1991年製)を、2008(平成20)年に東急電鉄グループ会社の上田電鉄へ譲渡。2両編成×4本が譲渡され、このうち1001編成の塗装は東急時代のままで、東急色を強く残している。

 一方で、1002編成、1003編成は長野県出身の画家である原田泰治氏のデザインによる「自然と友だち」号としてラッピングが施され、印象を大幅に変えている。さら、1004編成は当初は東急時代の塗装であったが、2015(平成27)年3月より「まるまどりーむ号Mimaki」として、業務用大判インクジェットプリンターメーカーのミマキエンジニアリング(長野県東御市)による特別協賛の下、丸窓電車をイメージしたラッピング電車となっている。

 またいずれの編成もワンマン運転に対応した機器の設置が行われ、液晶ディスプレイ式案内表示器(運賃表示器併用)なども装備している。


●カラーバリエーション



1001編成は期間限定で、2016(平成28)年の大河ドラマ「真田丸」ラッピング車として運転。
(写真1枚目:別所線 八木沢〜別所温泉/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:別所線 上田駅/撮影:裏辺金好)

1002編成は「自然と友だち1号」ラッピング編成。
(写真:別所線 下之郷駅/撮影:裏辺金好)

1003編成は「自然と友だち2号」ラッピング編成。
(写真:別所線 下之郷駅/撮影:裏辺金好)

1004編成は「まるまどりーむ号Mimaki」号。
(写真:別所線 下之郷〜中塩田/撮影:裏辺金好)

●車内の様子


1003編成「自然と友だち2号」の車内。絵に関連した掲示が行われている。
(撮影:裏辺金好)

運転台後ろにはワンマン対応機器が設置されている。
(撮影:裏辺金好)

1001編成「真田丸ラッピング列車」の車内
(撮影:裏辺金好)

1004編成「まるまどりーむ号Mimaki」号の車内
(撮影:裏辺金好)

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