広島市は、人口約115万人を擁する大都市で、呉市、府中町、東広島市、岩国市(山口県)と都市圏を形成している。
このうち、広島市を走る鉄道は、JR山陽本線・呉線・可部線・芸備線、それから路面電車で有名な広島電鉄、アジア大会にあわせて開業した新交通のアストラムラインである。最近になってJR・広電横川駅が大改良され結節し、さらにJR山陽本線に天神川駅が開業したほか、広島電鉄との競合区間にもJR新駅設置の計画が複数あり、久しぶりに大変革時代が訪れようとしている。
山陽本線は、国鉄末期に広島シティ電車として電車が大増発されて以降、利便性のよいものとなっている。しかし一方で、電車の運行系統は少し複雑なので、乗車の際には行き先に注意。パターンは大体以下の通り(逆も存在)。
・岡山・福山・白市から広島を通り、岩国、そして山口県の下関へぬけるパターン(山陽本線のみ走る列車)
・山陽本線岩国方面から呉線へ直通。
・呉線から可部線へ。
ダイヤは、山陽本線の白市〜岩国が平均で10分間隔で運行。岩国〜広島、広島〜西条で快速運転が行われており、
シティーライナーとよばれる(一部は通勤ライナー)。毎時1〜2本といったところの運転本数。
呉線は単線ながら15〜20分間隔で運行。
このうち3分の1程度が
快速安芸路ライナー、
快速通勤ライナーとして運転されている他、キハ40系ディーゼルーカーを改造した専用車両による
快速瀬戸内マリンビューも広島〜三原等で運転されている。
芸備線は、非電化ローカル線。ただし、広島〜下深川間は、都市圏輸送を行っており1時間あたり3本程度は確保。また、このうち一部は
快速みよしライナーで、下深川以北で快速運転を行い、広島〜三次の速達輸送を実施している。
次に広島電鉄。市内と宮島に向けて各線を持ち、いずれも5分〜10分おき程度には運転されている。JRと競合するのは広島〜宮島口間で、値段では広島電鉄の方が安いが、速度は山陽本線に圧倒的な軍配が上がる。また、山陽本線に新駅設置の計画もあるため、さらなる競争の激化が予想される。
それでも、広島市の中心部は原爆ドーム近くの紙屋町・本通りという場所にあり、広島駅からは結構離れている。そのため、市内中心部に行くならば広島電鉄の方が良い。もちろん、JRと接続する駅もいくつかあり、それをうまく使ってもよい。特に横川駅は結節機能が大幅に改善された。競争の激化が、逆にマイカーからの乗客転移につながり、両社にプラスとなることを願って止まない。
アストラムライン(広島高速交通)は、紙屋町に近い本通駅を起点に、広島市を北上し、北西部の広域公園前までの路線で、所要時間は40分ぐらい。このアストラムラインは10分間隔での運転で、可部線と大町駅で接続(白島地区に新駅を設置し、山陽本線と接続する計画もあり)。沿線は住宅路と大学、高校だらけ。山奥にまで広がっており、さすがにそろそろ田園山岳地帯か・・と思いきや、また高層マンションが建っていたりするから恐ろしい。

廃止された芸備線の急行「みよし」。晩年は全国の急行列車で活躍したキハ58系唯一の定期急行列車だった。
(写真:芸備線 広島駅/撮影:裏辺金好) |

路面電車の博物館とも言われる広島電鉄。新型車両が多く投入される中でも、まだ色々な古参車両が活躍。写真は、元・大阪市電の車両。
(写真:広島電鉄比治山線 広島駅前電停/撮影:裏辺金好) |

左は可部線の105系。
(写真:広島駅/撮影:裏辺金好) |

広島電鉄宮島線の連接車両同士の並び。
(写真:広島電鉄宮島線 宮島口駅/撮影:裏辺金好) |
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