名古屋市は人口210万人の政令指定都市。周辺各市と合わせた中京圏という、首都圏、関西圏に次ぐ日本第3の都市圏の中心部である。
鉄道網も発達しており、JR、名古屋鉄道、名古屋臨海高速鉄道、名古屋市営地下鉄、近畿日本鉄道による路線が各地に発達している。その他、市内には鉄道とは違うが、新交通システムとバスの中間ともいえる、
ガイドウェイバスシステムもある。
さて、まずはJRから。
東海道本線は豊橋の項で述べたとおり。その他補足としては、特急しらさぎが北陸本線の富山・金沢より直通し、また特急ひだが岐阜から高山本線に直通し、高山・富山に向かう。ひだは、高速道路の影響で乗客離れが深刻だ。
中央本線は、東京の中央本線と同じ路線だが、今では完全に別個のものである。多くの列車は、愛知環状鉄道と接続する高蔵寺までで、大体10分間隔である。
また、特急しなのが名古屋と長野を1日14往復、東海道線経由で大阪から長野に向かう急行ちくまが夜間に1往復(ただし、運転日指定に格下げ)、実質急行列車のようなセントラルライナーが名古屋と中津川1日11往復で結んでいる。こちらは乗車整理券310円が必要。
関西本線は、その名の通り関西と名古屋を結ぶ路線ではあるが、それは戦前の話で今は名古屋側と関西側で全く違う運行体系である。各駅停車の多くは、四日市か亀山までである。20分間隔〜30分間隔で運転される。一部列車はワンマン運転も。
また、その他に1時間に1本、参宮線の鳥羽から快速みえが直通する。非常に好評で利用者も多い。一方、紀勢本線の紀伊勝浦から直通する特急南紀は1日4往復の運転で、乗客の減少が問題となっている。決して車両が古いわけではないが・・・。
名古屋鉄道は名鉄名古屋駅に名古屋本線(名鉄岐阜〜豊橋)が乗り入れている。もっとも、同線を経由して他の路線へ様々な列車が運転されているので、まずはここから御紹介したい。
豊橋方面であるが、当然、豊橋へ向かうのが本線。そして神宮前駅より常滑線+空港線(神宮前〜常滑・中部国際空港)が、さらに築港線(常滑線大江〜東名古屋港)、河和線(常滑線太田川〜河和)・知多新線(河和線富貴〜内海)となっている。また、豊橋の手前の国府から豊川稲荷へ向かう豊川線も存在。
さらに岐阜方面であるが、本線が名鉄岐阜まで直通する他、東枇杷島より犬山線(東枇杷島〜新鵜沼)、そして津島線(須ヶ口〜津島)となっている。このように複雑極まりないが、名古屋鉄道では以下のように分類。
一宮・岐阜方面
犬山方面
岡崎・豊橋・西尾方面
中部国際空港・河和・内海方面
津島方面
以下、この分類にしたがって紹介していきたい。基準は全て名鉄名古屋駅の平日。いやあ、複雑すぎ・・・。
まず、本線である一宮・岐阜方面は一部が須ヶ口、名鉄一宮止まりであることを除けば殆どは終点の名鉄岐阜まで直通。基本的に快速特急(全車特別車)が毎時1本、快速特急(一部特別車)・急行・快速が毎時2本ずつの運転である。普通(各駅停車)は朝ラッシュ時と晩に少数が存在する程度。
犬山方面はいずれも犬山までは運転され、快速特急(全車特別車)or特急(全車特別車)、急行、準急が毎時2本、普通(各駅停車)が毎時3本の運転となっている。列車によっては新鵜沼、名鉄岐阜、新可児などに直通。
岡崎・豊橋・西尾方面は快速特急(一部指定席)が毎時2本、特急が全車特別車・一部特別車が一部時間帯を除き1本ずつ程度、快速急行が毎時3本、急行が毎時2本、普通(各駅停車)が毎時4本という、超過密なダイヤ。おまけに名古屋〜神宮前は他線も加わるため、それはそれは列車だらけ・・・。ダイヤの作成は大変そうです。
そして空港線が開業した中部国際空港・河和・内海方面は、快速特急(全車特別車)が中部国際空港まで毎時2本、特急(全車特別車)中部国際空港行きがデータイムに毎時1本。急行中部国際空港行きが毎時2本。
それから急行内海行き、河和行きがそれぞれ1本ずつ、普通(各駅停車)知多半田行きが毎時2本程度となっている。もっとも、時間帯によって特急の本数には変動があるので要注意。
津島方面は準急、普通(各駅停車)が毎時2本ずつ、快速急行が毎時1本。時間によっては特急(全車特別車)が加わることもある。
そして、近畿日本鉄道名古屋線。大阪と名古屋を結び、その昔は関西本線と争っていた。現在、近鉄難波から名古屋に特急「アーバンライナー」を走らせJRに対抗。名阪ノンストップというタイプとそうでない2種類があって、30分ごとに交互に運転される。また、近鉄名古屋線は、三重県の津を経由するするため、並行するJR関西本線の快速「みえ」が、手強いライバルとなっている。
その他、名古屋と津など伊勢方面を結ぶ特急もある。主に宇治山田までの運転の他、鳥羽行きもある。やはり快速みえのライバルで、30分〜1時間という高頻度で対抗。先ほどのアーバンライナーとあわせればさらに本数は多くなる。また、普通列車は10〜20分間隔。富吉からの運転。その先の四日市からは準急が10〜20分おきで運転される。本数で見れば、JRよりも近鉄の方が圧倒的に多い。急行はさらにその先の伊勢中川からの運転である。
名古屋市営地下鉄は、他の鉄道各種と色々な駅で接続している。このうち、名古屋駅に乗り入れするのは桜通線と東山線。運転間隔は、他3線とも3〜10分ほどである。
最後に、2004(平成16)年10月6日開業した名古屋臨海高速鉄道あおなみ線。正式な路線名は西名古屋港線で、名古屋駅と金城ふ頭駅(名古屋港)を結ぶ15.22km、11駅を擁している。ダイヤは1時間に4本が基本。ラッシュ時などは本数が増加する。残念ながら経営は非常に苦しく、改善が望まれるところ。

愛・地球博輸送で大活躍したJR東海と愛知環状鉄道の直通運転。
写真はJR211系によるエキスポシャトル。万博終了後、直通運転が定期化されている。
(写真:中央本線 名古屋駅/撮影:もこてん) |

関西本線、伊勢鉄道、紀勢本線、参宮線経由で名古屋と鳥羽を結ぶ快速「みえ」。ディゼルカーながら俊足を誇り、近鉄に対抗。
(写真:関西本線 名古屋駅/撮影:裏辺金好) |

中部国際空港(セントレア)へのアクセスに活躍する、名古屋鉄道の特急ミュースカイ。名鉄岐阜・犬山などから空港へ乗り入れる。
(写真:名古屋本線 金山駅/撮影:もこてん) |

旧型車両の置き換えが急ピッチで進む名古屋鉄道。旧形式の車両の撮影はお早めに。
(写真:名古屋本線 金山駅/撮影:もこてん) |
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