昼行特急になったり、ブルートレインになったり・・・と様々な姿に変貌した特急「鳥海」。元々は1965(昭和40)年10月に上野駅〜秋田駅間に新設された気動車急行「鳥海」を起源とし、1968(昭和43)年10月改正で昼行、夜行2つの列車を担当することになった。
そして1982(昭和57)年11月に上越新幹線が大宮まで開業したことに伴い特急網が再編され、「いなほ」の運転系統を引き継いで485系による特急「鳥海」が上野駅〜青森駅(上越線・羽越本線経由)で運転を開始(夜行急行「鳥海」は特急「出羽」に変更)。
ところが1985(昭和60)年3月、上越新幹線上野開業によって特急「鳥海」は廃止され、485系による運転は短い活躍期間に終わった。なお、1990(平成2)年に奥羽本線経由の「あけぼの1号・4号」が山形新幹線建設に伴い羽越本線経由となることから「鳥海」の愛称が再転用され、上野〜青森の夜行特急として運転を開始されたが、1997(平成9)年には「鳥海」はさらに「あけぼの」と統合されて愛称が消滅している。
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