特急 つばめ
 151系で運転されていた山陽本線の特急「つばめ」は、九州内に乗り入れる際に交流区間に対応するため、電気機関車と交直流車両のサヤ421を先頭部に連結するという非効率的な運用を取らざるを得なかった。そこで、北陸本線の特急「雷鳥」「しらさぎ」用に誕生した481系を昭和40年10月改正より投入。併せて、運行区間も新大阪〜博多だったものを、再び東海道本線へ入線させ、名古屋〜熊本へと大幅に延長した。
 昭和47年に山陽新幹線が岡山まで開業すると、岡山〜博多の特急として運転区間を短縮(熊本行き「つばめ」は583系が担当)。もっとも、翌年には再び熊本へ乗り入れるようになり(583系は西鹿児島行きへ区間延長)、最大8往復という最盛期を迎えたが(583系含む)、昭和50年の山陽新幹線博多開業に伴い廃止となった。
 JR発足後、JR九州が博多〜西鹿児島(現・鹿児島中央)の特急(→九州新幹線)として定期運用を復活させたが、485系は使用されていない。
 写真はおそらく、山陽新幹線博多開業直前の姿。
 (写真:岡山駅/撮影:透様)