寝台特急 あさかぜ

▼DATA
J.N.R./J.R. Limited Express
"Asakaze"
 1956.11.16〜2005.3.1


▼運転区間
 東京〜下関
 (東京〜博多)

▼最終時のダイヤ
下り:東京(19:00)〜下関(9:55)
上り:下関(16:50)〜東京(7:33)

←撮影日はJR西日本管内での人身事故に伴い、大幅に遅れ、品川止まりとなった「あさかぜ」。各地の事情によりダイヤが大きく乱れるのもブルートレインの宿命か。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)
 1956(昭和31)年、東京〜博多で運転を開始した日本初の寝台特急。当初は一般の客車による運転だったが、登場から2年後に、全車冷暖房完備で「走るホテル」と呼ばれた名車両20系特急型客車が投入され、ブルートレインの愛称と共に絶大な人気を誇った。1970(昭和45)年には、急行列車の格上げにより東京〜下関にも特急「あさかぜ」が運転開始。また、1977年には24系25形による運転も開始された。
 しかし、山陽新幹線の開業などにより乗客数は減少の一途をたどり、1987(昭和62)年に接客設備をグレードアップした金帯の車両が投入されるも、1994年になると東京〜博多を走る、元祖「あさかぜ」が廃止。さらに2005年3月改正で東京〜下関の「あさかぜ」も廃止となり、ここにブルートレインの始祖は消えることとなった。

直流区間だけを走る下関までの特急「あさかぜ」には、今は無き「瀬戸」と共に、スハ25形300番台が組み込まれる。電源供給をパンタグラフを通じて取り入れるという珍しいスタイル。1989(平成元)年の登場。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

最後尾。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

終点下関に到着。博多までなら最後まで運転してもよかったのでは・・・。
(写真:山陽本線 下関駅/撮影:ちゃけ様)

特徴的な、JR西日本による行き先方向幕。北近畿方面の特急をはじめ、キハ181系と、国鉄型特急をリニューアルした車両を中心に良く見られるタイプ。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

走るホテルとして一世を風靡した20系。さいたま市に出来る鉄道博物館で保存の予定。
(写真:鎌倉総合車両センター/撮影:もこてん様 禁転載)

こちらも20系。左側に「ひらがな」、右側に「英語」という変わった愛称表示器を持っている。
(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:もこてん様 禁転載)

EF65が牽引していた頃の「あさかぜ」。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:daikiti 様)

同じくEF65が牽引していたころの「あさかぜ」。昭和57年。
(写真:東海道本線 戸塚〜大船駅/撮影:ちょけ太様)

東京駅から大阪駅へ回送された、最終「あさかぜ」編成。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:裏辺金好)

こちらも東京駅から大阪駅へ回送された、最終「あさかぜ」編成。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:裏辺金好)