寝台特急 出羽

▼DATA
J.N.R./J.R. Limited Express
"Dewa"
 1982.11.15〜1993.12.1


▼運転区間
 上野〜新津〜秋田

←気が付けば、右の115系共々過去帳入りしてしまったことになる。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:daikiti 様)
 「あけぼの」人気を受ける形で、その救済を目的として登場した列車。1982(昭和57)年、それまでの昼行気動車急行「出羽」(上野〜酒田)の名前と、夜行急行「鳥海」の運行区間を引き継ぎ、特急に格上げして登場。首都圏と山形・秋田県の日本海側の各都市を連絡することになり、1往復が運転されることになった。
 これに伴い「鳥海」は昼行特急の愛称に回ったのだが、1990年に奥羽本線経由の「あけぼの1号・4号」が山形新幹線建設に伴い羽越本線経由となることから「鳥海」の愛称を再転用し、上野〜青森の夜行特急として運転を開始。これによって庄内地方は「出羽」、秋田以北は「鳥海」となるよう利用しやすいダイヤが設定された。
 しかし1993年、夜行列車需要の減少にともない両列車は統合されることになり、愛称は「鳥海」が存続。「出羽」の愛称は消滅してしまった。なお、1997(平成9)年には「鳥海」はさらに「あけぼの」と統合されて愛称が消滅している。