阿久根市でライダーハウスとなったオハネフ25
 2008年3月のダイヤ改正で廃止となった寝台特急「なは」用のオハネフ25×2両を、ライダーハウス(簡易宿泊所)として保存・運用している阿久根市へ行ってきましたので、そのレポートをお届けします。なお、このライダーハウスを運営しているのはNPO法人「Big up(ビゴップ)」http://www4.synapse.ne.jp/bigup/index.html です。
 ちなみに、あくまでもライダーハウスという位置づけで運営しているそうなので、バイク以外で泊まる場合には予約をしていくほうが賢明のようです。
(解説・撮影:AC20kV-DC1500V様 禁転載 *許可を得て撮影)


阿久根駅を出て右側の駐輪・駐車場に2両のオハネフ25(2209、206)が丸ごとレールの上に連結された状態で固定されていて、出入り口前には簡単な階段が設置されてました。

運転営業はしてなくても、テールマーク、テールランプ゚は点灯されていて、ドアのパイロットランプもドアが開くと点灯するようになってました。
一般の電線から電源は引き込まれていますが、外観にはほとんど手が加えられてなかったのが非常にうれしかったです。
宿泊車両の「デュエット」の通路。「非常口」の表示灯が新たに設置されている以外は、内装もそのままでした。
下側個室の内部です。宿泊する場合は、室内の座席を汚さないようにするために、別料金でシーツ・毛布を借りるか、寝袋を持参することが条件になってました。長く保存しようという運営側の意気込みを感じます。
室内から撮影した「なは」のテールマーク。
かつて乗務員室だった部屋には換気扇が設けられていました。自分が行った時点では空調設備が稼動しておらず、夏場や冬場はどうするのかが気になったのですが、残念ながらその辺を聞き損ねてしまいました・・・。
開放B寝台の様子です。こちらの車両は基本的に交流スペースなんだそうですが、急な宿泊や人数が「デュエット」だけで対応できないなどの時には宿泊スペースとして使うこともあるそうです。
洗面所です。水道管が新たに設置されてますが、それ以外はこちらもまったく手が加えられていませんでした。ちなみにトイレもそのまま利用できるようにしてありました。