867.姫新線キハ40形「はばたん」ラッピング車、定期運転終了
 2006(平成18)年の「のじぎく兵庫国体」の開催に合わせて、国体のマスコットキャラクター「はばタン」のラッピングを施されていた姫路鉄道部所属のキハ40-2091が3月17日のダイヤ改正を機に他区(山陰地区若しくは北陸地区)へ転属することが決まり、 3月16日に定期運行を終了することとなりました。

 実はこのラッピングは、当初は1年間限定だったのをあまりの人気から2009(平成21)年3月まで延長したもので一旦は引退する筈でした。 しかし、同年8月の起きた兵庫県西部・北部の豪雨災害で甚大な被害の出た佐用町を励まそうとJR西日本が復活運行を決めて運行してきました。

 その後、姫新線の高速化事業完了に伴う平成22年4月から2年間の増便社会実験中も、19両のキハ122、127系に混ざって、他の2両のキハ40系とともに姫新線で活躍を続けてきましたが、社会実験終了に伴って列車の一部減便が実施されることから、 キハ40系3両が余剰となり姫新線から引退するものです。

 3月16日の運用は、821D→3832D→3827D→3840D→3833D→846D→939Dでした。

 最終定期列車である939Dの出発前には姫新線利用促進・活性化同盟会主催の記念セレモニーが開催され、最終的には約100名の沿線住民の皆さんが集まって「はばタン列車」の最後を見送りました。なお、最終の運行は3月20日の「婚活列車(団体専用)」となっています。

(撮影&解説:ひょん君)

846Dで姫路駅に到着するキハ40-2091
キハ40-2091のサイドビュー。「はばタン」がいっぱいです
846Dから「はばタン」が降りてきたホームでは大きな歓声が起こりました

最後の姿を残そうと家族で記念写真を撮られる姿が目立ちました。続行の1848Dのお客さんも加わってちょっとした喧騒状態に(笑)

姫新線利用促進・活性化同盟会からのご挨拶です
939Dの運転士さんへの花束贈呈
運転士さんと「はばタン」とのツーショット。ほんに姫路鉄道部さんは協力的です♪
いよいよ「はばタン」を乗せて最後の旅立ち
姫路鉄道部長さんの「出発進行!」の声で出発
そうして姫路駅を出発して行きました