ロンドン地下鉄ディストリクト線線でSLが運行される

 2019年6月22日、23日にロンドン地下鉄のディストリクト線開業150周年記念イベントの一環として、SLが運行されました。運行区間は同路線の一部であるHigh Street Kensington-Ealing Broadway間で、一部地下区間を含む線区で勇ましい走りを魅せ、一目見ようと大勢の人で賑わっていました。
 なお、残念ながらディストリクト線含むサブサーフェス路線では自動運転用の信号システムが導入されるため、ロンドン都市部に蒸気機関車が乗り入れるのはこれが最後となります。ロンドン地下鉄開業150周年の時もそうでしたが、これを実現してくれたロンドン交通博物館に感謝。
(解説&撮影:秩父路号)










ちなみに、編成の反対側についていたのがこのメトロポリタン鉄道電気機関車の12号機。よくSL運行の時に駆り出されて影に埋もれがちですが、こちらも1922年製の骨董品で非常に重要な動態保存機。


今回の地下鉄SL運行は走行距離が短いことと、およそ40分ごとにクルーの休憩時間が入るので本線蒸気に見られるようなサポートコーチはついておりません。でも客車列車にブレーキバン(かもしくはその機能)が必要なのでそれは車掌室付きの387が担っております。

そういえば給水はどこでやるの?と思うかもしれませんが、Ealing Broadway駅のホーム先に臨時給水タンクが設置され、折り返し時間の時にせっせと水を汲んでおりました。

〇おまけ


ロンドン交通博物館のアクトン別館は本当にオススメ。コベントの本館より5倍くらい車両や車が展示されてあって資料も豊富。特定の週末にしか開館しないので要注意、そしてチケット要予約。次の開館日は7/13. 14と9/28, 29です。




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