博物館明治村〜愛知県犬山市〜

○二丁目


千早赤阪小学校講堂 【国登録有形文化財】/旧所在地:大阪府南河内郡千早赤阪府
 1897(明治30)年築。大阪市北区大工町の堀川尋常小学校として建てられた後、1929(昭和4)年に千早赤阪小学校へ移築。一階が雨天体操場、二階が講堂という構造です。



第四高等学校物理化学教室 【国登録有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市仙石町  1890(明治23)年築。文部省技師の久留正道による設計で、もとはH型の大規模な建物でしたが、中央部分のみ移築されています。なお、旧制第四高等学校は現在の金沢大学法学部と理学部の前身です。

東山梨郡役所 【国指定重要文化財】/旧所在地:山梨県山梨市日下部町  1885(明治18)年築。当時の山梨県令藤村紫朗が県内各地に建てさせた洋風建築(通称「藤村式」)の1つで、三重県庁舎と同じく正面側にベランダを廻らせ、中央棟と左右翼屋で構成する、典型的な官庁建築です。



清水医院 【国登録有形文化財】/旧所在地:長野県木曽郡大桑村  1897(明治30)年代築。東京に出て医学を学び、地元に戻った清水半次郎が開業した医院で、島崎藤村の姉園子も入院。このため、藤村の小説「ある女の生涯」に登場する須原の蜂谷医院のモデルとなっています。基本的には土蔵造りなのですが、随所に洋風の傾向もみられる面白いデザインですね。




東松家住宅 【国指定重要文化財】/旧所在地:名古屋市中村区船入町  1901(明治34)年築。元々は江戸時代に平屋として建てられた建築を、2階・3階へ増築したもの。1階左側に裏まで抜ける通り土間を通し、右側にミセ、座敷などを連ねています。また、敷地の都合から茶室を2階に設けたり、3階は一部屋ごと段差を設けた重層構造となっており、大変ユニークな内部です。まず上写真は1階の様子。


東松家住宅2階(茶室)


東松家住宅3階



京都中井酒造 【国登録有形文化財】/旧所在地:京都市中京区御幸通二条  1870(明治3)年築。幕末に発生した禁門の変による長州藩と薩摩・会津藩連合軍との戦いで焼失したため、再建した建物。軒が低く、屋根に緩いカーブを持たせた「むくり屋根」が特徴です。



安田銀行会津支店 【国登録有形文化財】/旧所在地:福島県会津若松市大町  1907(明治40)年築。伝統的な土蔵造をもとに、正面と右側の面の石積の腰壁、窓の太い鉄格子など、洋風デザインを若干取り入れた建築です。

札幌電話交換局 【国指定重要文化財】/旧所在地:札幌市大通  1898(明治31)年に建築され、1910(明治40)年に増築。1890(明治23)年に東京と横浜で電話交換業務が開始され、札幌では1900(明治33)年から業務が開始されました。当時の様子を今に伝える貴重な建築です。 厚い石で築いた外観が特徴ですが、内部の床、間仕切り壁、小屋組は木造です。

京都七条巡査派出所 【国登録有形文化財】/旧所在地:京都市下京区七条  1912(明治45)年築。西本願寺・龍谷大学の入口角に建てられたもので、木造ですが化粧レンガを張りあげ、左官仕上げの帯を入れています。


名電1号  2014(平成26)年から2020(平成32)年3月まで期間限定で展示されているもの。名古屋電気鉄道が開業時に投入した形式で、展示されている車両は1901(明治34)年から1907(明治40)年まで名古屋市内で使用した路面電車。車体が小さく、早々に予備車となっていたものを、札幌市電の前身である札幌電気軌道が1918(大正7)年の改軌・電車運転開始に合わせて譲り受け、29号の車番で1936(昭和11)年まで活躍しました。
 1960(昭和35)年に22号に改番の上でイベント運転用に復帰しますが、ほどなく札幌市交通資料館で静態保存。このたび保存修理と、2015(平成27)年の明治村開村50周年を記念して、かつての雰囲気を復元した上で展示されているものです。

ホジ6005形蒸気動車 ホジ6014 【鉄道記念物】
 1913(大正2)年汽車会社製。日本で唯一残る蒸気動車で、車体に小型の蒸気機関を搭載し、車内は機関室、客室、運転室の3つが存在する、現在の気動車の祖先に当たる車両。現在は「リニア・鉄道館」に移設されたため、ここでは見ることが出来ません。ちなみに、名電1号が鎮座しているのはこの付近。



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