博物館明治村〜愛知県犬山市〜

○五丁目




帝国ホテル中央玄関 【国登録有形文化財】/旧所在地:東京都千代田区内幸町
 1923(大正12)年築。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルの壮大な建築物のうち、取り壊しにあたって中央玄関部分のみを移築したもの。幾段にも重なった大谷石の帯などによる柔らかで華麗な外観が特徴であり、メインロビー中央は3階までの吹き抜け構造となっています。


帝国ホテル
 ちなみに東武ワールドスクエアで展示されている帝国ホテルの復元模型。中央玄関部分だけでも豪華でしたが、全体はこのように壮麗なものでした。この建築を惜しげもなく解体してしまうとは、勿体ない・・・。まあ、都内の一等地であり、今のように建物を保存する文化がなかった以上、仕方がないのかもしれませんが・・・。



ポーツマス条約調印時に使用した机
 帝国ホテル中央玄関内では、なんと日露戦争の講和条約であるポーツマス条約を調印するにあたって使用された机がアメリカのニューヨーク州トロイ市のレンスレア工科大学から寄贈されて置かれています。



聖ザビエル天主堂 【国登録有形文化財】/旧所在地:京都市中京区河原町三條
 1890(明治23)年築。フランシスコ・ザビエルを記念して、フランス人神父の監督の下に建築されたレンガ造と木造を併用した教会。内部を美しく彩るステンドグラスは、色ガラスに模様を描いたものです。


小那沙美島燈台 【国登録有形文化財】/旧所在地:広島県佐伯郡沖美町
1904(明治37)年築。
天童眼鏡橋 【国登録有形文化財】/旧所在地:山形県天童市天童から老野森
1887(明治20)年築。幅7.7m、長さ13.3mのアーチ橋です。


隅田川新大橋 【国登録有形文化財】/旧所在地:東京都中央区浜町から江東区深川新大橋
 1912(明治45)年築。アメリカのカーネギー社の製品で造られたもので、隅田川に架かる明治の五大橋(吾妻橋、厩橋、両国橋、新大橋、永代橋)の1つ。関東大震災でも他の鉄橋が被災して壊れる中、新大橋は生き残り、多くの人々の避難路となりました。



大明寺聖パウロ教会堂 【国登録有形文化財】/旧所在地:長崎県長崎市伊王島町
 1879(明治12)年築。フランス人宣教師ブレル神父の指導で、地元大工の大渡伊勢吉が建設。外観は農家風ですが、内部は後期ゴシック様式なのが特徴です。なお、正面の鐘楼と土間は昭和20年代の増築。


川崎銀行本店 【国登録有形文化財】/旧所在地:東京都中央区日本橋
 1927(昭和2)年築。矢部又吉の設計で、ルネッサンス様式を基調とした、地上3階、地下1階建ての建築で、1986(昭和61)年に正面左側角の外壁部分が移築。


皇居正門石橋飾電燈 【国登録有形文化財】/旧所在地:東京都千代田区千代田
1883(明治26)年築。

内閣文庫 【国登録有形文化財】/旧所在地:東京都千代田区千代田
 1911(明治44)年築。赤坂離宮内に開設された明治政府の中央図書館で、多種多様な蔵書の数々は、1971(昭和46)年に国立公文書館が設立されるまで、内外の古文書研究家に広く利用されました。建物はルネッサンス様式で、明治村に移築されたものは本館・事務棟にあたります。

東京駅警備巡査派出所 【国登録有形文化財】/旧所在地:東京都千代田区丸の内
 1914(大正3)年築。東京駅の開業に合わせて駅前広場に設置されたもので、デザインも駅に合わせたスタイルになっています。


前橋監獄雑居房 【国登録有形文化財】/旧所在地:群馬県前橋市南町
 1888(明治21)年築。洋小屋をベースにしつつ、江戸時代以来の日本の牢獄の雰囲気を色濃く残した和洋折衷のデザイン。 房廻り、廊下とも全て吹きさらしになっているため、風通しがよく、衛生面については一定の配慮がされています。しかし、冬はたいそう寒いでしょうね・・・。

金沢監獄正門 【国登録有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市小立野
 1907(明治40)年築。金沢監獄の整備と共に設置された監獄唯一の門で、レンガ造に石の帯状装飾を入れる当時の流行に従っています。

金沢監獄中央看守所・監房 【国登録有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市小立野  1907(明治40)年築。八角形の中央看守所を中心に、左右及び正面奥と左右斜め奥に五つの舎房が放射状に配置された構造で、明治村は既に紹介済みの正門の他、中央看守所、第五舎房が移築されました。


網走監獄中央見張所/旧所在地:北海道網走市
 1912(明治45)年に造られたもので、明治村への移築に当たって、金沢監獄の中央看守所内に設置されました。おそらく金沢監獄でも同じような感じの構造だったことでしょう。当時の監獄内部の雰囲気がよく表れています。


宮津裁判所法廷 【国登録有形文化財】/旧所在地:京都府宮津市本町
 1886(明治19)年築。和洋折衷の木造で建てられており、法廷内部では当時の裁判の様子が人形を使って示されています。裁判官と検察官が同じ上段に座っており、弁護士、被告人は下段でした。

菊の世酒蔵 【国登録有形文化財】/旧所在地:愛知県刈谷市銀座
 1868(明治元)年頃築。元々は穀物蔵だったものを、1895(明治28)年に菊廣瀬酒造の仕込み蔵として移築されました。


高田小熊写真館 【国登録有形文化財】/旧所在地:新潟県上越市本町
 1908(明治41)年築。上越市の中心部である高田地区に建てられた写真館で、1階に応接間、暗室、作業室兼用の居室、2階に写場(スタジオ)が設けられていました。


名鉄岩倉変電所 【国登録有形文化財】/旧所在地:愛知県岩倉市下本町
 1912(明治45)年頃築。犬山線の開通に合わせて名古屋鉄道が建てたレンガ造りの変電所。ちなみに背面では、半円アーチ、円弧アーチ、柱型、凹みなど様々な技法が入れられており、設計者が楽しんでいたのかも??

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