犬養木堂記念館(犬養毅生家)〜岡山県岡山市北区〜
  Former Inukai Family's House in Kita-ku , Okayama City , Okayama Prefecture

 大正期の憲政擁護運動では憲政の神様と呼ばれ、そして戦前では政友会総裁として、最後の政党出身者による首相となり、軍国主義の風潮が強まる中で1932(昭和7)年の五・一五事件で海軍青年将校たちの凶弾に倒れた犬養毅。

 岡山県岡山市北区には、その犬養毅が生まれた生家が今も残ります。犬養家は代々、この地方の大庄屋や郡奉行を務める旧家であり、犬養毅生家は江戸中期に建てられものが今も残り、江戸時代の住宅建築としても非常に価値が高いもの。旧犬養家住宅として、国の重要文化財に指定されています。屋根を本瓦葺とした、数少ない農家の遺例だとか。

 室内は長年の使用により創建当時とは異なる姿になっていましたが、1976(昭和51)年の解体修理の際、柱や梁の跡形を元に創建時の姿を復元しています。
(撮影&解説:裏辺金好)

▼MAP

▼アクセス
JR山陽本線 庭瀬駅よりタクシーで5分

▼関連サイト
吉備津神社公式サイト
吉備津彦神社公式サイト


○風景





写真左手に見える土蔵も住宅と同じころの建築で、国の重要文化財に指定。








木堂記念館
犬養家住宅から小川を隔てた隣地に建設されたもので、犬養毅関連の品々を展示しています。