宿根木の町並み〜新潟県佐渡市〜



○解説

 佐渡島西南に位置する佐渡市(旧小木町)宿根木(しゅくねぎ)は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い町並みが残る場所。中世から港があり、江戸時代は北前船稼業が盛んで、船大工と船主の集落として発展します。

 現在残る伝統的建造物は約100棟。船板などを利用した板張りの外壁を持つ2階建ての家が密集しているのが特徴であるほか、質素な外観とは裏腹に漆溜塗りなど豪華な仕上げが見られます。なお、上写真は公開民家(三角家)。2006(平成18)年まで使われていたもので、船大工が最大限に土地利用を図り、狭い路地の形状に合わせて三角形に建てたのが特徴です。 
(撮影:リン/解説:裏辺金好)

○場所



○風景


周辺案内図


柴田収蔵生家
地理学者で幕府の藩書調所絵図取締役を務めた、柴田収蔵(しばたしゅうぞう 1820-1859)の生家。彼は江戸で蘭学、医学、天文地理学を学び、「新訂坤輿略全図」などを製作しました。


清九郎
19世紀中期の建築で、江戸時代後期から明治にかけて財をなした船主の邸宅。後に清九郎家に売却され、民宿として親しまれましたが現在は一般公開されています。ケヤキや一本杉の漆塗り戸が必見。




旧郵便局庁舎
1921(大正10)年築で、宿根木には珍しい洋風建築。







共同井戸







伊三郎
1893(明治26)年まで、弁財船の船頭を稼業としていました。2階の北側部分がせり出した「セガイ造り」や登り梁構造、「石」と書かれた軒下飾りなどが特徴です。※非公開




白山神社




↑ PAGE TOP