すみだ北斎美術館～東京都墨田区～
すみだ北斎美術館は、２０１６（平成２８）年１１月２２日に開館した葛飾北斎をテーマにした墨田区立の美術館。１７６０（宝暦１０）年に本所割下水（ほんじょわりげすい）付近で生まれた葛飾北斎は、生涯にわたり住居を転々としましたが、大半を墨田区で過ごしました。また、美術館がある場所は江戸時代に弘前藩津軽家の上屋敷があった場所です。
ピーター・モース・コレクション約６００点と、楢崎宗重コレクション約４８０点を中心に収蔵。ピーター・モース（1935～1993年）は、大森貝塚を発見したエドワード・S・モースの弟のひ孫にあたる人物で、ホノルル美術館副主任研究員等を歴任。世界的に知られた葛飾北斎の一大コレクターで、モース氏の急逝後、遺族を通じて墨田区がコレクションを一括で取得しました。
特徴的な建物は、妹島和世の設計によるもの。建築界のノーベル賞とも称されるプリツカー賞を受賞した女性で、金沢21世紀美術館やルーヴル美術館ランス別館（両方とも西沢立衛と共同）のほか、
なお、すみだ北斎美術館は一般社団法人日本建設業連合会によるBCS賞を受賞しました。
（撮影・解説：裏辺金好）
○地図
○風景
常設展は写真撮影可能（※一部を除く）。葛飾北斎の生涯を作品と共に追うことが出来ます。
北斎アトリエの再現模型
８４歳の時に榛馬場（はんのきばば）に娘の阿栄と一緒に住んでいたころの様子を再現。門人の露木為一が描いた絵に基づいています。
