三瓶小豆原埋没林公園・三瓶自然館〜島根県大田市〜


 島根県太田市三瓶町にある三瓶小豆原埋没林公園(さんべあずきはらまいぼつりんこうえん)は、三瓶山の火山活動によって埋もれた約4000年前(縄文時代)の巨木(スギなど)を保存展示する施設で、国の天然記念物に指定。小豆原の谷へ入り込んだ土砂は勢いが衰えており、木々は倒されずに埋もれたことから、このような景観が形成されました。
 公園は三瓶小豆原埋没林を発掘状態で展示する「縄文の森発掘保存展示棟」と、埋没林標本を発掘した坑を展示室にした「根株展示棟」などで構成されます。また、少し南側にある三瓶自然館でも埋没林が展示されていますので、併せてご紹介します。
(撮影:リン)

○地図



○風景


縄文の森発掘保存展示棟


埋没林発掘杭の地層をはぎ取り標本にしたもの。

スギのほか、ムクロジ、トチノキ、ケヤキなどが見られます。

埋没林形成の仕組みはこちらを参照で。









根株展示棟


地下13mの深さにあり、らせん階段を通ってみることになります。










こちらの根株(スギ)は、埋没樹の中でも最も高い位置にあったもの。堆積物に覆われた根本だけが残っていますが、元々は40mに達していたと推定。


三瓶自然館


こちらでは巨大な幹と根株、小枝が残る幹の3本を展示しています。




デスモスチルス
中新世中期から後期にかけて生息した半海棲の哺乳類






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