妙本寺〜神奈川県鎌倉市〜


 妙本寺は日蓮宗の寺院。鎌倉幕府の有力御家人である比企能員(ひきよしかず)一族の屋敷があった場所で、1203(建仁3)年に比企一族が北条時政と対立して滅ぼされた際、まだ幼少で京都にいたため生き延びたのが比企能本が日蓮聖人に出会って帰依し、比企一族の菩提を弔うために、この地を献上したのが始まり。
 1260(文応元)年に創建され、当寺と池上本門寺を一人の貫首が両山を統括する(両山一首)という方式が1941(昭和16)年まで続いたのが特徴。境内は四季折々の風景が美しく、また江戸時代に建てられた朱塗りの二天門、鎌倉最大級の祖師堂など見ごたえ抜群です。
(撮影:裏辺金好)

〇地図



○風景


境内案内図


総門
1925(大正14)年築。関東大震災で倒壊したものを再建しました。



二天門
1848(嘉永元)年築。参道の石段を登ると見えてくる弁柄塗りの門で、大きな楓との組み合わせは格別。一般的な寺院に見られる仁王門とは異なり、仏教の守護を誓われた帝釈天に仕える四天王(持国(東)・広目(西)・増長(南)・多聞(毘沙門)(北))のうち、持国天と多聞天を安置してあることから二天門といいます(妙本寺公式ウェブサイトより)。また、境内の右側には、比企一族の墓があります。


祖師堂
1838(天保9)年築。日蓮宗の開祖である日蓮聖人(祖師)を祀り、鎌倉では最大規模の大きさを誇っています。




本堂
1931(昭和6)年築。なお、隣接する寺務所・書院は1932(昭和7)年の建築で、関東大震災の被災から復興したものです。

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