豊楽寺薬師堂〜高知県大豊町〜


 豊楽寺(ぶらくじ)は大田山大願院豊楽寺と号する真言宗智山派の仏教寺院。寺伝によると724(神亀元)年に聖武天皇の勅願所として行基が開創し、薬師本願経説の一節「資求豊足身心安楽」より聖武天皇が名付けたとされています。
 今回ご紹介するのは、その中でも国宝である薬師堂。堂内安置の薬師如来像(国指定重要文化財)の胎内にある記録から、平安時代後期、1151(仁平元)年頃の建築、または建築様式から鎌倉時代初期頃の建築と推定され、いずれにしても四国最古の建造物です。
 単層入母屋造で、建物全体がどっしりとした印象を受けるのが特徴です。なお、正面1間の向拝は、土佐藩第2代藩主である山内忠義が豊楽寺を修復した際に付け加えられたものです。
(撮影:リン)

〇地図



○風景


高知県では唯一の国宝建築。




こちらは背面から。

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