横浜ハンマーヘッドと帆船「スターツロード・レムクル号」来航〜神奈川県横浜市中区〜


 横浜ハンマーヘッドは、2019(令和元)年10月31日に誕生した客船ターミナル(新港ふ頭客船ターミナル)を中核とし、商業施設(ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANT)、ホテル(インターコンチネンタル横浜Pier 8)から成る複合施設。また、1914(大正13)年に日本で最初の湾港荷役専用クレーンとして整備された、ハンマーヘッドクレーンが保存されています。
 このページでは、2022(令和4)年9月12日から15日まで寄港した、ノルウェー最大の最古、最大の帆船「スターツロード・レムクル号」の姿も併せてご紹介します。
 ちなみに、新港ふ頭は1917(昭和2)年に日本初の本格的な「係船岸壁方式」の港湾施設として再整備されたもので、世界中から多くの客船が来航。1934年には「野球の神様」と讃えられたベーブ・ルースら大リーグ選手団も来日しています。
 (撮影:裏辺金好)

○地図



○風景



ハンマーヘッドクレーン 【土木遺産】
横浜港の貿易量の増大に対応するため明治から大正期に建設された新港ふ頭に、1914(大正3)年に港湾荷役専用クレーンとして英国から輸入し設置たもの(コ―ワンス・シェルドン社製)。最大50トンまでの鋼材や重量物を運ぶことができ、金づちに似た形状から「ハンマーヘッド」と呼ばれて親しまれています。
完成から9年後の関東大震災で、ふ頭の大半が水没したり、戦後は1956(昭和31)年までGHQに接収されて使えない状態が続きましたが、その後は高度経済成長期の横浜港を支えました。


横浜ハンマーヘッド1階
5店舗のラーメンが楽しめるJAPAN RAMEN FOOD HALLなどが特徴です。


横浜ハンマーヘッド2階
ありあけの新業態「ありあけ ハーバースタジオ」。「撮影ブース」で写真を撮影し、日付・メッセージを入力ができるオリジナルのお土産「myハーバー」が造れます。


横浜ハンマーヘッド2階
イギリス湖水地方を代表するキャラクター、ピーターラビットの世界を堪能できる「ピーターラビット カフェ」。


スターツロード・レムクル号
全長98m、幅12.6m の船体に3本のマストを備えた「バーク」と呼ばれる船型で、元々は1914年にドイツ練習船協会の練習帆船「フリードリッヒ・アウグスト」として建造。
第1次世界大戦後の1920年に、ドイツの敗戦に伴いイギリスへ引き渡されます。さらに1923年にノルウェーが購入して現在に至り、通常はノルウェー海軍兵学校や船舶学校、企業などがチャーターしています。また、2019年にはバッテリーを搭載し、帆走中に充電することが可能になりました。
今回はSDGsの取組みを紹介する一環で2021年8月にノルウェーを出港し、19か月かけて地球を一周中。アジア初の寄港として、横浜港へ入港しました。なお、9月24日〜9月28日に那覇、10月1日〜7日まで石垣島に滞在した後、フィリピンの首都マニラに向けて出発します。




みらいへ
全長52.16 mの帆船で、元々は1993(平成5)年に大阪市が保有する帆船「あこがれ」として誕生しました。その後売却され、2014(平成26)年から一般社団法人グローバル人材育成推進機構が保有する航海練習船「みらいへ」となり、神戸港を母港としています。スターツロード・レムクル号来航と時を同じくして、横浜に寄港していました。

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