日本の旅 第96回
愛・地球博〜愛知県長久手町・瀬戸市〜
     A trip of Japan No.96 JAPAN EXPO 2005
○愛・地球博の概要
 2005年3月25日から2005年9月25日まで、愛知県長久手町と瀬戸市の2会場で開催された万国博覧会(正式名称は2005年 日本国際博覧会)。開幕当初こそ、客の入りが少なく先行きが不安視されたが、年間パスポートが大ヒットしたため、特に夏休み以降は連日の大にぎわい。2200万人以上が入場し目標動員数をクリアはしたが、しかし同じ人(特に愛知県民)が何度も行っていただけとの声も。

○大人気 モリゾーとキッコロの愛・地球博
 気がつけば所長撮影雑記の更新ばかりで、ずいぶん書いていなかった「日本の旅」本編。久しぶりの執筆となる今回は、2005年の一大イベントだった「愛・地球博」を閉幕後になってリポートします。
「人混みの中には行きたくない」
 として行かなかった人も多いはず。
「4月だったら空いていたのに。9月になって行くんじゃなかった」
 なんて人も多いはず。
 会場の様子を、裏辺所長とZenigata所員が紹介しますよ。さあ、愛・地球博に行った気分になりましょう(笑)。なお、裏辺所長は9月に行って参りました。・・・地獄でした。

○長久手会場

北ゲート
 愛・地球博の実質的なメインゲート。リニモ「万博会場駅」に直結し、多くの人でにぎわいます。

リニモ
 ついに国内で営業を開始した、浮上式リニアモーターカー。愛・地球博のイベント用車両ではありませんが、目玉の一つであったことは間違いない。事実、愛・地球博終了後は乗客数が激減・・・。

○長久手会場 [企業パビリオンゾーン]

トヨタグループ館
 愛・地球博最大の見所とも言える、愛知県が誇るトヨタグループのパビリオン。未来コンセプトビークル「i-unit(アイユニット)」やトヨタ・パートナーロボットによるショーが行われ、観客の注目を集めました。

トヨタグループ館
 こちらが、未来コンセプトビークル「i-unit(アイユニット)」。斬新なデザインの椅子形の乗り物に人が座って移動します。なお、トヨタグループ館で使用される電力は、会場外に設置された風力発電でまかないました。

日立グループ館
 最新のユビキタス技術を体験できる日立のパビリオン。Mixed Reality技術の使用によってジオラマとCG映像で合成再現した希少動物達の世界が、まるで現実の世界のように目の前に広がります。なお、日立グループ館で使用される電力の一部は、太陽光発電を活用。

三井・東芝館
 なんと観客の顔を瞬時にCGデータとして取り込み、それを映画内に登場させてしまうという技術を披露。一人一人が映画の出演者になってしまうのですが、私見としては人間の顔を正確にCGとして取り込むには、もう少し改善の余地があるような気がします・・・。

JR東海 超電導リニア館
 超高速で走行するリニアモーターカーを紹介するJR東海のパビリオン。実験を終了した実物のリニアモーターカーの先頭車両を見学できるほか、高速で走行するリニアモーターカーを、映像で体験することが可能・・・ですが、どうせなら、実際に乗車したいですね。

JR東海 超電導リニア館
 愛・地球博終了後には腐食実験に使用され、ちょっと哀れなことになってしまった先頭車MLX01-1。

三菱未来館@earthもしも月がなかったら
 月がなかったら、地球はこんなに環境が違うんだぞと映像で紹介。月と地球の絶妙なバランスを体験可能です。また、IFXシアターでは巨大映像とミラー(鏡)、音響を組み合わせた特色ある空間を体験可能。

夢みる山
 積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社によるパビリオン。アニメの巨匠として名高い押井守による映像などが展開。なお、この他にもシヤチハタ株式会社による工作工房「ワークショップ」で浮世絵やオリジナルカラーのペン、ネームスタンプを制作できたり、日本ガイシ株式会社NGKウォーターラボでは、水をテーマにした様々なショーが展開されます。なお、建物外観は富士山をイメージし、このように葛飾北斎の富岳三十六景「赤富士」になることも。