特急【あかつき/なは・あかつき】


「なは・あかつき」となった最後の姿。「なは」切り離し後の「あかつき」だが、トレインマークは「なは・あかつき」のまま。
(写真:長崎本線 鳥栖駅/撮影:リン)

●基本データ

登場年:1965(昭和40)年
運転区間:京都〜長崎
使用車種:14系、20系など

●列車の解説

 1965(昭和40)年、東海道新幹線と接続し、新大阪〜長崎・西鹿児島(現・鹿児島中央)へ向かう寝台特急として誕生した。20系客車が使用され、一時は7往復にまで成長したが山陽新幹線博多開業により段階的に縮小。1984年2月改正で1往復が寝台特急「明星」と統合され、「あかつき・明星」として併結運転。また、翌年には高速バスに対抗するため、座席車の連結を開始。
 1986年には「明星・あかつき」が廃止となり、「あかつき」単独の1往復運転に(新大阪〜長崎・佐世保)。1989年には座席車がレガートシートとして改良され、かなり不思議な塗装に塗られる。そして、1991年には運転区間が京都まで延長されるも、2000年3月には佐世保行き「あかつき」が廃止。同時に、寝台特急「彗星」と京都〜門司が併結運転となった。さらに、2005(平成17)年には寝台特急「彗星」廃止に伴い、「あかつき」は、「なは」の編成短縮&京都延長の上で併合運転となった。
 2005年3月改正の「さくら」廃止により、長崎に顔を出す最後のブルートレインとなっていたが、2008(平成20)年3月改正で廃止された。

●ギャラリー


1970年代、EF65 500番台に取り付けられた「あかつき」ヘッドマーク。
(写真:場所不明/撮影:照山様 禁転載)

1970年代、EF58形牽引による寝台特急「あかつき」。
(写真:場所不明/撮影:照山様 禁転載)

1970年代、20系による寝台特急「あかつき」。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:照山様 禁転載)

14系座席車による「あかつき52号」。1979年8月撮影。
(写真:山陽本線 姫路駅/撮影:ひょん君)

こちらも14系座席車による「あかつき52号」。1980年8月撮影。
(写真:山陽本線 英賀保〜網干/撮影:ひょん君)

EF65-1126号機牽引の「あかつき3号」。1986年4月撮影。
(写真:山陽本線 姫路駅/撮影:ひょん君)

20系による「あかつき」。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:ムスタファ様)

運転最終日の京都行き。
(写真:東海道本線 島本駅/撮影:リン)

晩年の「あかつき」。寝台特急「なは」と併結となり、JR西日本区間ではEF66が牽引していた。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:リン)

「なは」と併結しても「あかつき」用レガートシート車は引き続き連結。14系座席車オハ14を改造したもので、最後尾に付くことから通路扉を塞ぎ、斜めに3本の赤ラインを引き、さらにトレインマークを設置している。
(写真:山陽本線 御着〜姫路/撮影:ひょん君)

(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:リン)

「あかつき」のスハネフ14から見る「なは」との連結風景。
(写真:鹿児島本線 鳥栖駅/撮影:リン)

長崎駅で出発を待つ「あかつき」。ヘッドマークはJR九州オリジナルデザイン。
(写真:長崎本線 長崎駅/撮影:リン)

あかつき用レガーシート車。座席は3列と少なく、それぞれが独立。
(撮影:リン)

あかつき用レガーシート車の座席(平常時)。
(撮影:リン)

あかつき用レガーシート車のフルリクライニング時。これなら寝やすそう?
(撮影:リン)

トレインマーク
(撮影:リン)

JR九州の「なは・あかつき」ヘッドマーク
(撮影:リン)

愛称・行先表示
(撮影:リン)

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