特急【はつかり】


485系と583系で「はつかり」運用を分担していた。※1982年9月撮影
(写真:東北本線 東大宮〜蓮田/撮影:ひょん君)

●基本データ

登場年:1958(昭和33)年
運転区間:上野〜青森 →盛岡〜青森・函館
元使用車種:キハ80系、485系、583系など

●列車の解説

 特急はつかりは、1958(昭和33)年10月改正で客車特急として登場。青函航路を介して首都圏と北海道を結ぶのが、その使命であった。1960(昭和35)年12月10日からは、キハ80系(81系)が投入され、日本初のディーゼル特急として運転が開始された。なお、この頃は上野〜仙台は常磐線経由で、一時的に東京発着も存在した。

 1968(昭和43)年10月1日改正からは、583系特急型電車に変わり、さらに1973(昭和48)年10月改正からは、この485系特急型電車による運転も合わせて開始。1982(昭和57)年6月23日に東北新幹線が大宮〜盛岡で先行開業しても「はつかり」は存置されたが、暫定とはいえ、上越新幹線共々正式に東北新幹線が開業した同年11月15日改正で盛岡〜青森間の列車へと区間が短縮。

 JR化後、青函トンネルが開業すると485系を使用した「はつかり」の一部は函館にまで運転を開始し、青函航路に代わり、自らが本州と北海道を結ぶことになった。また、1996(平成8)年には485系に大規模なリニューアル工事車も登場。さらに、2000(平成12)年3月改正で、E751系による「スーパーはつかり」も運転開始。そして、2002(平成14)年12月1日改正で東北新幹線が開業すると八戸発着に変更の上、「白鳥」「スーパー白鳥」「つがる」へと愛称が変更され、485系・583系・E751系共に長い歴史に幕を下ろした。

●485系


国鉄時代、文字マーク時代の485系特急「はつかり」。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:札幌人様 禁転載)

上野名物の「はくつる」と「はつかり」の並び。1977年10月撮影。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:ひょん君)

東北新幹線八戸開業前の盛岡駅と「はつかり」。
(写真:東北本線 盛岡駅/撮影:Neo Nostalgia 禁転載)

末期は485系3000番台(リニューアル車)による運行が多く、そのイメージを一新していた。
(写真:東北本線 盛岡駅/撮影:Neo Nostalgia 禁転載)

前面を中心に、大幅な改造を受けた485系「はつかり」。トレインマークもLED方式に変更された。
(写真:東北本線 青森駅/撮影:はっしー様)


(写真:東北本線 青森駅/撮影:daikiti)



JRが発足し青函トンネルが開通すると485系「はつかり」は函館へ延長。青函トンネル内ではを140km/hで運転されていた。
(写真:函館本線 函館駅/撮影:武蔵野通信局 禁転載)

今はなき、快速「海峡」とのならび。
(写真:函館本線 函館駅/撮影:reboot様 禁転載)

●583系


国鉄時代、文字マーク時代の583系特急「はつかり」。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:照山様 禁転載)


2009年3月に、上野〜青森でリバイバル運転されたときの模様。
(写真:東北本線 大宮駅/撮影:裏辺金好)

こちらも国鉄時代、文字マーク時代の583系特急「はつかり」。
(写真:東北本線 撮影場所不明/撮影:daikiti)


クハネ583−11を先頭に583特急「はつかり」が快走! ※1982年撮影
(写真:東北本線 蒲須坂〜片岡/撮影:ひょん君)



同じく2009年3月に、上野〜青森でリバイバル運転されたときの模様。
(写真:東北本線 黒磯駅/撮影:G列車 禁転載)

こちらも国鉄時代、文字マーク時代の583系特急「はつかり」。
(写真:東北本線 安積永盛駅/撮影:daikiti)


「はつかり」廃止前の2002(平成14)年11月に、上野〜青森でリバイバル運転されたときの模様。
(写真:東北本線 福島駅/撮影:裏辺金好)  

(写真:東北本線 青森駅/撮影:daikiti)

(写真:東北本線 青森駅/撮影:与太郎)

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