特急【ハウステンボス】


2017年3月から783系の再リニューアルが開始され、オレンジ色を基調とした外観に変更された。
(写真:鹿児島本線 竹下〜笹原/撮影:kajibooh)

●基本データ

登場年:1992(平成4)年
運転区間:博多〜ハウステンボス
使用車種:783系 元使用車種:485系

●列車の解説

 特急ハウステンボスは、長崎県佐世保市にオープンした「ハウステンボス」〜オランダ風街並みを再現〜というテーマパークへのアクセス列車として1992(平成4)年3月改正で登場した。当初使用されたのは、赤一色のハウステンボス塗装が施された3両編成の485系。基本的に博多〜早岐は「みどり」と連結し、大村線の早岐〜ハウステンボスのみ単独で走行(元は非電化だが、ここのみ電化された)。早岐の次は新設されたハウステンボスなのだから、わずか1駅だけの単独走行である。

 1994(平成6)年3月改正より、塗装が変更。赤・青・黄・緑をブロックパターンに配色した強烈な塗装となり(室内の座席も同様)、さらに4両編成に増強。この塗装変更は大きな話題を呼び、間違いなく好評を博した。

 しかし2000(平成12)年3月改正で、特急「みどり」共々、特急「有明」から転用されてきた783系に置き換えられ、485系による運用は消滅。783系化後もカラフルな塗装は健在で、「みどり」との併結運転も継続された。

 2017(平成29)年3月18日からは、特急「ハウステンボス」用783系の再リニューアル車が運転を開始。ハウステンボス開園25周年に合わせたもので、水戸岡鋭治氏が内外装のデザインを担当。外観はオレンジを中心とした塗装に変更され、内装は天井や床を木目調の材質へ改装された。

 西九州新幹線(武雄温泉〜長崎)開業に伴う2022(令和4)年9月23日改正では、武雄温泉駅で新幹線「かもめ」と対面接続する列車については、「ハウステンボス(リレーかもめ)」として運転される。

●ギャラリー(485系)


485系時代の特急「ハウステンボス」。列車名の由来となったハウステンボス駅に停車中。
(写真:大村線 ハウステンボス駅/撮影:佐都青木)

(写真:大村線 ハウステンボス駅/撮影:佐都青木)

(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:裏辺金好)

●ギャラリー(783系)


485系時代に比べると、ステンレス車体のためにインパクトは薄まったが、それでもカラフルな車両。
(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:裏辺金好)


(写真:大村線 ハウステンボス駅/撮影:デューク)

783系の貫通型先頭車は、「みどり」との連結に備えた構造。上部にはLEDで列車名を表示している。
(写真:大村線 ハウステンボス駅/撮影:デューク)

783系による特急「ハウステンボス」。貫通型先頭車同士が連結している。
(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:裏辺金好)

リニューアル後の783系による特急「ハウステンボス」。
(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:裏辺金好)

再リニューアル後のロゴマーク。
(撮影:裏辺金好)


783系の方向幕。
(写真1枚目撮影:デューク)

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