特急【おおぞら】


現在は「とかち」と共にキハ261系1000番台で運転される。
(写真:根室本線 根室駅/撮影:リン)

●基本データ

登場年:1961(昭和39)年
運転区間:函館〜旭川 → 札幌〜釧路
使用車種:キハ261系
元・使用車種:キハ80系、キハ183系、キハ283系

●列車の解説

 北海道初の特急列車として、1961(昭和39)年10月1日改正で函館〜札幌〜旭川間(室蘭本線・千歳線経由)のキハ80系使用の特急列車として誕生。現在の特急「スーパー北斗」「スーパーカムイ」の前身ともいえる列車であり、翌年10月1日改正では、釧路駅発着の編成も併結するようになった。

 1967(昭和42)年3月1日からは旭川発着の編成を札幌止まりとし、「おおぞら」は函館〜札幌・釧路間の列車となったが、1972(昭和47)年3月15日改正で1往復に旭川発着編成が復活している。

 1980(昭和55)年2月1日からは、一部でキハ183系気動車が投入。さらに1980(昭和55)年10月1日で、再び旭川発着編成が廃止され、一方で札幌〜釧路間の列車も誕生している。そして、1981(昭和56)年10月1日改正で、石勝線が開業したことにより、函館発着は1往復のみとなり、他は札幌発着に改められた。

 1982(昭和57)年11月15日改正で、「おおぞら」は全列車がキハ183系するも、1985(昭和60)年3月15日改正で札幌〜帯広間の列車増発に伴い6往復体制になると、キハ80系が1往復で復活。ただし、翌年11月1日改正で、7往復に増発されると共に、キハ80系は運用を退いた。また、この際に全列車が札幌発着となり、函館から「おおぞら」は撤退した。

 2001(平成13年)7月1日改正では、「おおぞら」の昼行全列車がキハ283系「スーパーおおぞら」に置き換えられ、「おおぞら」13・14号は特急「まりも」に変更。これによって、定期列車としての「おおぞら」は一旦消滅した。

 2020(令和2)年3月14日改正では、「スーパーおおぞら」が「おおぞら」へ改称されることに伴い愛称が復活。従来のキハ283系のほか、新たにキハ261系が投入されているが、2022(令和4)年3月12日改正では、キハ283系が引退し、キハ261系に統一されている。

●キハ261系


臨時で運用に就いたキハ261系5000番台はまなす編成による特急「おおぞら」。
(撮影:リン)

幕式によるトレインマーク。
(撮影:リン)

フルカラーLEDによるトレインマーク。
(撮影:リン)


愛称・行先表示器
(撮影:リン)

●キハ80系


高架化前の札幌駅に停車する特急「おおぞら」
(写真:函館本線 札幌駅/撮影:KANJI 様 ※禁転載)

●キハ183系


函館に直通していたころのキハ183系特急「おおぞら」※1984年7月撮影
(写真:室蘭本線 長万部駅/撮影:ひょん君)

2009年10月にリバイバル運転された特急「おおぞら」
(写真:函館本線 苗穂〜白石/撮影:札幌人)

(写真:根室本線 十弗〜池田間/撮影:札幌人)

OZORA幕も存在していた。
(写真:室蘭本線 苫小牧駅/撮影:OTB様)

●キハ283系


キハ283系としての「おおぞら」は短命に終わっている。
(写真:根室本線 根室駅/撮影:リン)

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