快速【ホリデー快速河口湖】


ホリデー快速河口湖1号・2号は、豊田車両センター所属の189系旧あずさ色を使用した。
(写真:中央本線 高尾駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:2001(平成13)年
元運転区間:新宿・大宮〜河口湖 → 新宿・小山〜河口湖
元使用車種:183系、189系

●列車の解説

 土休日を中心に新宿や大宮・小山から富士急行の終点である河口湖駅まで乗り入れる、JR東日本の私鉄直通の快速列車。国鉄時代から国鉄の列車が富士急行に乗り入れる運用があり、古くはキハ58系の急行列車(富士急行所有)が富士急行まで乗り入れたりしていた。

 その後、165系が運用されるようになると急行「かわぐち」が中央本線系統の急行列車に併結されて新宿から乗り入れていた。この列車は富士急行線内は快速列車という変り種だったが、国鉄最後のダイヤ改正が行われた1986(昭和61)年に廃止となってしまった。

 しかし、河口湖方面への週末などの観光需要は一定数存在していたのも事実で、週末の臨時列車として、新宿から165系による「「ホリデー快速ピクニック号」が運行を開始(晩年は「ぶらり河口湖号」)。1989(平成元)年には大宮〜河口湖で185系による快速「ホリデーむさしの」、続いて翌年からは同区間で167系による快速「ホリデー快速むさしの」が臨時で運行されるようになった。

 現在の愛称が誕生したのは、2001(平成13)年に169系「新幹線リレー号」(八王子〜大宮)を快速「むさしの」としたことに伴い、大宮〜河口湖の列車名を変更したとき。2003(平成15)年には183系、189系化され、さらに2004(平成16)年からは新宿発の列車も「ホリデー快速河口湖」に愛称を統合し、新宿発の列車をメインに大宮発の列車を多客期に運転する運転形態となっている。

 さらに2012(平成24)年7月1日からは、大宮発着のホリデー快速河口湖3号・4号が、小山発着に延長され、ホリデー快速河口湖5号・6号となった。そして、2013(平成25)年7月6日運転分より、富士山の世界遺産登録を記念して、全列車が「ホリデー快速富士山」に改称された。

●ギャラリー


田町区の167系アコモ車を使用していた頃の、大宮〜河口湖間のホリデー快速河口湖号。
(写真:中央本線 立川駅/撮影:裏辺金好)

豊田車両センター189系は、季節によって「ももずきんラッピング」が施され、山梨県をPRしていた。
(写真:富士急行線 河口湖駅/撮影:裏辺金好)

189系「彩野」編成は、東武鉄道直通用に改装された当初は、大宮始発のホリデー快速河口湖3号・4号がメイン運用だった。
(写真:中央本線 立川駅/撮影:裏辺金好)

189系による運転当初は前面に「快速」のみを表示するシンプルなものだった。
(写真:中央本線 高円寺駅/撮影:デューク)

国鉄色183系を使用した大宮始発の列車の場合、運転末期まで前面は「快速」表示のままだった。
(写真:中央本線 立川〜日野/撮影:デューク)

国鉄色183系・189系による「ホリデー快速河口湖5号・6号」。
(写真:中央本線 立川〜日野/撮影:裏辺金好)

(写真:富士急行線 河口湖駅/撮影:裏辺金好)

189系豊田車が検査時の祭には、長野車両センターの189系が使用されることもあった。
(写真:中央本線 日野〜豊田/撮影:裏辺金好)

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