北イギリスの乗り物を満喫する週末の旅

○プロローグ


 イギリスの大学で医学を学ぶには、いい成績だけでは物足りず、職場体験が必須となってきます。そこで現在マンチェスターの病院で医者として勤めている、学校の卒業生の先輩に頼んで、職場を見せてもらうことにしました。

 当初は二泊三日(金曜出発で日曜帰宅)の旅行(?)のはずだったのですが、宿泊予定先に確認したところ、18歳以下の者は一人で宿泊できないとのこと・・・。なので、ロンドンからマンチェスターへ土日とも往復する強行プランを立てました。
(ちなみにロンドン〜マンチェスター間の距離は約300kmで、東京〜名古屋の手前ぐらいです)
土曜日は列車で往復、日曜日の往路は飛行機、復路が列車という計画でした。

 が、実際日曜日は・・・。
(旅行者:秩父路号)

▼1月30日

○出発


 手をつないだら 行ってみよう、まんまるい月の輝く丘に〜♪
 今朝は快晴で、満月がはっきりと見えます。家を5時半ごろ出発し、親に車で駅まで送ってもらいます。


 こちらがロンドン・ユーストン駅。ロンドンの大ターミナル駅の一つで、イギリス中部、北西、スコットランドを結ぶ本線(西海岸本線)の起点となっています。早朝でもスーツ姿の人が結構いました。

○第1ランナー ヴァージントレインズ「ペンドリーノ」 ロンドン・ユーストン 6:36 → マンチェスター・ピカデリー 8:49


 ヴァージン・トレインズの特急型列車(ペンドリーノ)でひとまずマンチェスターへ向かいます。


 ちょっと奮発して、5ポンド(約800円)ほどで一等車にアップグレードしてみました!標準軌で2+1構造だとかなり広いと思われますが、振り子式車両なので日本のグリーン車と比べて狭いほうです。

  ユーストンを出発して少し時間が立つと、一等車専用のトロリーがやってきて、コーヒーとビスケットをもらいました。平日には熱い朝食を食べられるようですので、機会があればそれも試してみたいものです。


 真っ暗だった外も徐々に明るくなってきました。


 そして9時前にマンチェスター・ピカデリー駅に到着。


 ガラス張りのアーチ構造で、これまた欧州ターミナルっぽい雰囲気です。


 逆光でうまく撮れませんでしたが、駅の中央口です。ここはマンチェスター最大の駅で、他の大都市へと路線が繋がっています。

 腹が減ってはなんとやらなので、駅前のカフェでトースト、目玉焼き、ベーコン焼き等を頼んで簡単に済ませました。それではマンチェスターの街中へ、いざ出発!

○第2ランナー マンチェスターメトロリンク ピカデリー → ピカデリーガーデンズ


 駅の地下にはライトレール(マンチェスター・メトロリンク)用のホームがあり、ここからすぐ近くのピカデリー・ガーデンズへ乗っていきます。本当は徒歩5分なのですが、乗れるものは乗っておかないと!(笑)


 ピカデリー・ガーデンズは町の中央広場なのですが、そこをメトロリンクは敷居もなく走り抜けていきます。横に立っていると結構スリルがあります(笑)

 職場体験をする病院へはバスで行くのですが、まだたっぷり時間があるので、街中を散策します。


 しばらくするとマンチェスターのショッピング街であるエクスチェンジ・スクエアーに到着。広場にはマンチェスター・ホイールと呼ばれる観覧車が建てられていました。高さ60メートルほどですが、これでもロンドンのテームズ側沿いにあるロンドン・アイの半分以下なんですね。


 マンチェスター大聖堂。訪問してみようかと思ったのですが、見たとおり改修中で入れませんでした。元々は15世紀前半に建てられたそうですが、何度も改築を重ねて現在の姿に至っています。


 街の反対側にあるマンチェスター第2のターミナル駅、マンチェスター・ヴィクトリア駅にやってきました。ターミナルといっても、ピカデリーと比べて小規模です(ヴィクトリアは5番線まで、ピカデリーは14番線まであります)。

 実はこの日、9時半ごろ蒸気機関車が牽引するチャーター便が来るはずだったのですが、一時間半遅れだそうで撮れませんでした・・・悔しい!


 こちらはペイサーと呼ばれる二軸式のディーゼル・レールバスで、形式は142型(Class 142)。主に近郊路線に使用されています。


 こちらは153型(Class 153, 通称スーパー・スプリンター)を2編成つないだものです。主に近〜中距離路線でしようされています。
 

○第3ランナー マンチェスターメトロリンク ヴィクトリア → ピカデリーガーデンズ


 そろそろバスに乗る時間も迫ってきたので、ヴィクトリア駅からメトロリンクを使ってピカデリー・ガーデンズまで戻ります。そこで運よく撮影できたのが写真のメトロリンク新型車両。去年の12月に運用開始してまだ数編成しか走っていないので、ラッキーでした。

○第4ランナー GMPTE Bus Service 109 ピカデリーガーデンズ10:36 → マンチェスター・ウィゼンショー病院11:19


 ピカデリー・ガーデンズからバスに乗って病院へ向かいます。45分ほど乗っていましたが、2階の最前列から景色を眺めていたので退屈しませんでした。


 真逆光ですが、こちらが職場体験を行うマンチェスター・ウィゼンショー病院。12時ごろ先輩と待ち合わせ、お昼をおごってもらい(ごちそうさま!)、丸一日かけて色々と病院内を見せてもらいました。


 病院の入り口前に置いてあったゴミ箱なんですが・・・これを見てブルートレインの客車の金帯塗装を連想するのは私だけじゃないはず。

○第5ランナー GMPTE Bus Service 109 マンチェスター・ウィゼンショー病院18:00 → ピカデリーガーデンズ18:43


 6時ごろ解散し、マンチェスターへバスで戻ります。土曜日の夜だけあって、街中へでかけるべく、テンションの上がってる若者がいてかなり騒がしかったです(苦笑)。


 夜のピカデリー・ガーデンズ。ちなみにこの広場は日本の建築家の安藤忠雄が関わっていたそうです。列車の時間までまだ結構あるので、近くのコスタ(スタバ似の喫茶店)で数学の宿題をやっていました。

○第6ランナー ヴァージントレインズ「ペンドリーノ」 マンチェスター・ピカデリー 20:35 → ロンドン・ユーストン 23:04


 またヴァージン・トレインズでロンドンまで戻ります。


 今回は普通車です。やっぱり狭い・・・。でもガラガラだったので2席陣取ることができました。

 11時ごろユーストンに到着したあと、すぐに帰宅してベッドに飛び込みました。一分でも多く睡眠を取らないと・・・。

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