技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)


○打ち上げ&運用期間データ

 打ち上げ日時:2006(平成18)年12月18日 15:32
 打ち上げ場所:種子島宇宙センター
 打ち上げロケット:H-IIAロケット11号機

○大きさ・形状等

 質量:約5,800kg(打ち上げ時)
 大きさ:本体 約2.4m×2.5m×3.8m(外形19m×17mの大型展開アンテナ2面搭載)

○解説

 技術試験衛星「きく」シリーズの第8号で、宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、 情報通信研究機構(NICT)、日本電信電話株式会社(NTT)が共同で開発。

 携帯電話が圏外の場所や災害で不通になった場合でも確実に通信できる技術、さらにカーナビなど衛星による測位をより正確にする技術を開発、実証するために誕生しました。

 テニスコートサイズのアンテナを広げると、縦も横も約40mとなる世界最大級の静止衛星であるのが特徴的な外観。打ち上げ当時は日本とアメリカでしか保有していない技術でした。これに加えて高出力な電波中継器などを搭載することで、約36,000km上空の静止軌道から、地上の携帯電話程度の端末と直接通信が可能になっています。

 2010(平成22)年1月8日に定常運用を終了し、後期利用段階へ移行しています。東日本大震災発生時には、岩手県大船渡市役所など被災地の一部に地上アンテナを設置して、インターネット接続環境を整えています。

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