木星 (太陽系最大の大きさの惑星)
     (Jupiter:英語読みでジュピター、ラテン語読みでユーピテル)
●基本データ
太陽からの平均距離:7億7830万km
大きさ(赤道直径):14万2984km (太陽系最大)
地球との比較:大きさ・・・地球の約11.2倍、質量・・・317.83倍
平均密度:1.33g/cm3
公転周期:11.8622年
自転周期:0.414日
衛星の数:66(2012年3月現在)
 *有名なものにガリレオ衛星と総称されるイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストがあります。

●大きさ比較

水星〜火星

太陽〜海王星

●どんな構造?
 中心部に地球の質量の約10倍弱の、岩石と鉄・ニッケルなどの合金でできた核(半径1万km)が存在すると考えられ、その周りを厚さ4万kmの液体金属水素の層(高い圧力のために圧縮され液化した上に電気を通す水素)、そのさらに周りを厚さ2kmの液体水素の層が広がっています。このため、核を除けば地面のようなものは存在していません。この場合どこを惑星表面と考えるかというと、液体水素の層・・ではなく、10気圧の大気の部分までと考えるそうです。

 ちなみに液体金属の層の底では、圧力は3600万気圧、温度は約2万度にもなるとか。どんな世界なのか、全く想像もつきませんね。

  また、木星の外側には土星ほどではありませんが、うっすらと環が存在しています。これは、衛星イオからの噴火による岩石と考えられ、大きさは数μm(マイクロメートル)とものすごく小さなものです。

●どんな気候?
 約1000kmという厚さの大気に覆われ、約9割が水素で占められ、その他としてヘリウムがあります。 木星内部の熱や自転などによって、多様な大気が作り出されています。木星の表面は、東西方向に秒速50〜150mほどのジェット気流が流れています。東方向の気流と、西方向の気流が接するところには渦が生じています。中でも有名なのは、木星表面の赤い巨大な渦「大赤班」です。地球の直径の2倍以上もある大きな渦です(下写真)。台風のようですが、低気圧ではなく高気圧の渦です。

 大気中に浮かぶアンモニアの氷の粒でできた雲が存在し、場所によって雲の粒の大きさや雲の厚さ、微量な元素の成分が違うことによって、宇宙からは木星の表面に縞模様があるように見えます。表面はマイナス120度と大変冷たいのが特徴です。また、木星の内部に雷雲があることも、日本のガリレオ探査機により確認されています。

●どんな地形?
  地球や火星のような大地は存在していません。

●木星の衛星たち
 木星の衛星として有名なものは、やはりガリレオ衛星です。ガリレオが古い望遠鏡で発見したことから推察できるように、わりと簡単な望遠鏡でも観測可能な衛星です。

 4つのガリレオ衛星の中で一番内側を公転しるのが、イオです。半径は1821kmと月よりも若干大きいくらいです。 イオには、衛星の中で始めに観測された活火山があります。これは、木星の大きな潮汐力によりイオが変形し、内部で熱が発生するために生じる現象です。

 話題になりやすい衛星といえば、ガリレオ衛星内側から2番目のエウロパでしょう。半径は670kmと大きく、地表は氷で出来ています。木星の潮汐力により、地表は無数のヒビに覆われています。ヒビの中には長さ数千キロメートルに及ぶものも存在します。このヒビの周りに、液体の水が噴出したあとがあることがあり、この地表の下には液体の水が存在しているものと考えられています。木星の潮汐力による変形によりエウロパ自体は発熱しているものと思われます。熱と水が存在するため、エウロパには生命が存在する可能性が指摘され、SFなどでも取り上げられています。

 内側から三番目の衛星はガニメデ。半径は2634kmで、木星どころか、太陽系内でも最大の大きさの衛星です。表面は岩石の混じった氷で覆われ、溝のあるサルカスと呼ばれる部分と、クレーターの多く暗いリージョという部分に分かれています。リージョは衝突した天体の物質で出来ているため、その天体の暗い色になっていると考えられています。

 ガリレオ衛星で一番外側を回るのがカリストです。半径は2403kmで、太陽系で三番目に大きな衛星です。表面は氷でおおわれており、3000kmにも達するクレーター「ヴァルハラ」があるのが特徴です。