太陽 (太陽系の中心に位置する灼熱の星)
     (英語:Sun/サン、ラテン語: Sol/ソール)
●基本データ
大きさ(直径):139万2000km
*地球との比較:大きさ・・・約109倍、質量・・・33万倍、体積130万倍
地球からの平均距離:1億4960万km
温度:表面で約6000度、中心部で約1500万度
構成成分:主に水素とヘリウム

●どんな構造?
 太陽系の中心にある恒星。地球からの距離である1億4960万km(正確には正確な値は1億4959万7870km)は、1天文単位AU)と定義されています。

太陽の構造は中心部から見て
1.・・・水素の核融合反応が発生し、太陽のエネルギーを作ります。
2.放射層
3.対流層
4.光球・・・太陽の表面で、我々が目にしている部分
5.彩層・・・太陽の大気に当たる部分
6.コロナ・・・皆既日食のときのみ肉眼で見られる
というもの。

 中心部の核で発生する、水素がヘリウムに変わる熱核融合反応は、なんと1gの水素から、石炭20tを燃やすのと同様のエネルギーが発生。

 このエネルギーは放射層、対流層を経て光球に至ります。そして、放射によって太陽に外に出ていき、地球に100万年以上かけて到達。まだ50億年以上は熱核融合反応が続けられると推定されており、今後も膨大なエネルギーが発生する模様です。

●様々な現象
 また、太陽には様々な現象が見られます。 
 1.黒点・・・太陽の表面に所々みられる黒い部分。周りより温度が低いことによる現象です。
 2.白斑・・・黒点の周囲に見られる温度が高い領域
 3.粒状斑・・・太陽表面全体をおおう斑点模様
 4.フレア・・・彩層での爆発現象。コロナ中の磁気再結合と呼ばれる現象で発生。
 5.プロミネンス・・・巨大なガスのアーチ
 6.スピキュール・・・巨大なガスの柱


太陽活動の変動を捉えた「ようこう」の画像(JAXAデジタルアーカイブスより)

●日本による主な観測
1.「ようこう」(1991年打ち上げ)
4種類の観測装置を用いて、太陽のコロナとそこで発生するフレアなどの高エネルギー現象を高精度で観測。
フレアがコロナ中の磁気再結合と呼ばれる現象で発生することを初めて発見しました。


太陽物理学衛星「ようこう」と太陽(JAXAデジタルアーカイブスより)

2.「ひので」(2006年打ち上げ)
磁場、温度、プラズマの流れを高精度で観測して、高温コロナ、コロナ爆発現象や磁場とプラズマの相互作用などの謎を解き明かすことを目的。 太陽風が吹き出す源の特定や、太陽大気中のアルベン波を検出したりするなどの成果が挙がっています。

太陽物理学衛星「ようこう」と太陽(JAXAデジタルアーカイブスより)