
ネット上で、世の中の事象や歴史などを様々なことを解りやすく、詳しく紹介する裏辺所長。
そんな裏辺所長自身は何を考えているのか。世俗的なものから、政治・経済・歴史問題まで。
ちょっとだけ、裏辺所長が世の中をバッサリ切ります(なんて言いながら、切らないこともあります)。
でも、裏辺所長の言うことを信じてはいけません。大切なのは、あなたがどう思うかです。
第10段
今度は新市町名を褒め称えてみる(10月8日’03)
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1.はじめに |
現在進んでいる平成の大合併。合併が進めば自治体の数が減る。自治体の数が減れば、それだけ地名が消えてゆく。
しかし、自分の地名は消したくない。消えるとしても、合併相手の地名は使いたくない。
そんな中、日本各地で妥協に妥協を重ね、特に四国を中心に、これでもか!というぐらい、ふざけた地名が住民無視で決まっていきます。
そこで前回、と言っても半年前になりましたが、ボコボコに一刀両断して、各方面から様々な意見が寄せられました。
で、今回は、180度方向転換して、新市町名を表彰したいなあ、と。といっても、表彰に値する市町名は少ないですが。
ちなみに、こうやってみると「村」が消えていくことが解ります。これから生まれてくる人たちって、村という存在を海外の地図や、歴史本、小説、ゲームなんかの表現でしか、知らなくなるのかもしれませんね。なんだか寂しいですね。
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2.最優秀賞 |
青森県十三湖町 青森県北津軽郡金木町・中里町・市浦村・小泊村(2005.3.)
このうち金木町は、太宰治の故郷として有名です。
さて、この十三湖町を最優秀賞に選んだ理由は、古い地名を復活させた点にあります。
十三湖というのは、この地域にある湖の名前ですが、日本史をちょっとやった人ならお解りのように、鎌倉・室町時代に津軽十三湊として登場しております。奥州藤原氏滅亡の後の混乱の地となり、その後は日本有数の湊として栄えた地です。今回この地名を復活させたことは、かつての繁栄を取り戻したいという地域の願いも込められ、まさに新市町村名として非常にふさわしいと判断しました。
なお、合併協議会における選考理由は以下の通り。
「新町を代表する自然資源で、地理的にほぼ中心地にある」
「太宰治の小説『津軽』や白鳥の飛来地として有名である」
「十三湊が交易で栄えた中世の大都市であり、再現の願いを込める」
・・・・と選んだところ、金木町が合併を離脱したとかで、何か白紙に戻ってしまったみたいですね。この町の名前を最優秀賞に選んだことで、何と現地にお住まいの方々から「どこが良い名前だ!」と激しい抗議のメールまでもらった私はどうすればいいのでしょう。
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2.優秀賞 |
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3.準優秀賞 |
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4.佳作 本来はこれがあるべき姿で賞 |
郡の名前や、市の名前を残した新市町名などを表彰します。
ただし、県庁所在地や、あまりにも大きな市・有名な市との合併の場合、その市の名前を残すのは「当たり前」とし、表彰しません。この他にも、該当する新地名はありますが、紹介はこの程度に控えさせていただきます。
岐阜県山県市 岐阜県山県郡高富町・美山町・伊自良村(2003.4.1)
宮城県加美町 宮城県加美郡中新田町・小野田町・宮崎町(2003.4.1)
滋賀県野洲市 野洲郡中主町・野洲町(2004.10.1)
滋賀県甲賀市 甲賀郡水口町・土山町・甲賀町・甲南町・信楽町(2004.10.1)
鳥取県安来市 安来市、能義郡広瀬町・伯太町(2004.10.1)
広島県世羅町 世羅郡甲山町・世羅町・世羅西町(2004.10.1)
山口県周防大島町 大島郡久賀町・大島町・東和町・橘町(2004.10.1)
愛媛県内子町 愛媛県喜多郡内子町・五十崎町(2004.10.1)・・・内子は古い街並みで非常に有名。この名を残すことは賢明。
佐賀県小城市 小城郡小城町・三日月町・牛津町・芦刈町(2004.10)
三重県伊賀市 上野市、阿山郡伊賀町・島ヶ原村・阿山町・大山田村、名賀郡青山町(2004.11.1)
広島県庄原市 庄原市、甲奴郡総領町、比婆郡西城町・東城町・口和町・高野町・比和町(2004.11.1)
愛媛県西条市 西条市、東予市、周桑郡小松町・丹原町(2004.11.1)・・・他の愛媛県内の珍名に惑わされず、えらい!
愛媛県砥部町 伊予郡砥部町・広田村(2005.1.1)・・・まあ、砥部(とべ)焼があまりにも有名ですが。
福井県永平寺町 福井県吉田郡松岡町・永平寺町・上志比村(2005.2.1)・・・観光を考慮しているのでしょうが、これも賢明な選択。
岐阜県可児市 岐阜県可児郡御嵩町・兼山町(2005.2.1)
栃木県佐野市 栃木県佐野市、安蘇郡田沼町・葛生町(2005.2.28)
これについてはちょっと注目です。田沼とは、松平定信に追い落とされた、江戸幕府老中・田沼意次の先祖が元々住んでいた場所。
一方、佐野市の佐野は、田沼意次を恨み、意次の息子・田沼意知を殺害した佐野正言の故郷なのであります。
・・違っていたら、本当にゴメン。
大分県日田市、日田郡前津江村・中津江村・上津江村・大山町・天瀬町(2005.3.)・・・ああ、中津江が。
長野県木曽町 木曽郡木曽福島町・上松町・木祖村・日義村・開田村・三岳村・王滝村(2005.3.22)
歴史的に見れば、信長の野望にも出てくるように、木曽福島で有名。福島の名前が消えてしまうのは、ちょっと残念。
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4.頑張ったで賞 |
少し不満は残りますが、難しい中、何とか旧名を一部に残した地名を表彰します。
ただし、大した理由もなく「ひらがな市」にした地名は、死刑に値するとし、表彰どころの話ではありません。
愛媛県久万高原町 上浮穴郡久万町・面河村・美川村・柳谷村(2004.8.1)
*高原の文字が余計です。余計ですが、元々は「高原町」になる予定だったので、土壇場で珍ドコ地名から回避されました。
面河(おもご)も、ダムの名前で県内では有名であり、その中で久万の名前を残したことは、大きく評価できます。
栃木県那須塩原市 黒磯市、那須郡西那須野町・塩原町(2005.1.1)
*悪くはありません。新幹線の駅名にもありますし。ただ、黒磯が消えるのは、個人的には寂しいですね。でも、OKです。
長崎県東そのぎ市 東彼杵郡東彼杵町・川棚町・波佐見町(2005.3.1)
ひらがな市になってしまった。しかし、旧名は残ったし、難読地名であることから、一応表彰。
しかし・・・どうなんだろ?
なお、色々解説を付けていますが、間違っていたらご免なさい。
その際は、やさしく指摘してくださると助かります。
くどいですが、日本から」「村」が消えていくんです。ただし、カメルーンのキャンプ地で有名となった大分県中津江村は、今後、大分県日田市中津江村として名前を残そうとしているようで、これは大きく評価できますし、●●区のような、これから新しい行政区画が誕生していくのではないかと思います。